機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.

機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.

『機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.』、通称「連ザ」は、カプコンが手がけ、バンプレストが発売した対戦型アクションゲームです。シリーズの第5作目となる本作は、2005年7月にアーケードでの稼動を開始しました。その後、他のプラットフォームにも展開され、続編として『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II』も登場しています。

ゲームシステムの革新

これまでのガンダムシリーズは宇宙世紀を舞台としていましたが、本作は『機動戦士ガンダムSEED』の舞台である「コズミック・イラ」に新たに焦点を当てています。この新しいテーマにより、魅力的なキャラクターやストーリーが展開される中、ゲームシステムにもいくつかの革新が導入されました。

例えば、カプコンは2003年にリリースされた『ガチャフォース』の要素を取り入れ、速さと動きの多様性を強化しました。これによって、一部の従来の戦術が通用しなくなったこともあり、プレイヤーは新しい戦略を模索する必要が生まれました。

戦闘システムの強化

本作の特徴的な点は、戦闘の速さが大幅に向上したことです。ブーストダッシュと呼ばれる新システムにより、素早い移動が可能になり、全体的な戦闘のテンポも改善されました。また、宇宙空間での戦闘が削除され、全てのステージで地表や重力が存在します。これにより、より戦略的な立ち回りを要求されるようになりました。

また、コスト表記が星の数に変更され、コストが低いほど選べる機体も制限されるなど、プレイヤーは選択を慎重に考える必要があります。ブーストダッシュによる移動や、空中での連携技も可能になり、戦闘の自由度が一層向上しました。

フィーチャーの多様性

さらに、本作では様々な新機能が追加されました。格闘コンボやチャージショットといった新しい攻撃メカニクスに加え、シールドガードという防御技も導入されています。このシステムでは、特定のタイミングでシールドを突き出し、攻撃を無効化した後、相手にダメージを与えることができます。

それにともない、覚醒システムも改良され、各プレイヤーごとに覚醒ゲージが付与されます。これにより、特別な技を駆使して一時的に有利な状況を実現できます。ゲーム内BGMも魅力的で、戦闘中の音楽がプレイヤーを盛り上げます。

プレイ要素とキャラクター

パイロットの選択が変更され、初めて機体を選ぶ形式にシフトしました。これによりお気に入りの機体を選んだ上で、好きなパイロットを選ぶ楽しみが増えました。また、アーケードモードに新しい勝利条件が追加され、プレイヤーはターゲットを撃破することで勝利を目指す新しい戦略を練る必要があります。

本作には多様なモビルスーツが登場し、地球連合軍やザフト軍の機体がそれぞれのコストで選択可能です。駆け抜けるような戦闘が楽しめ、さまざまな環境でのプレイが体験できます。特にキャラクター間での組み合わせは戦術性が高く、プレイヤー同士の戦略が試される瞬間が多くあります。

他機種での展開

アーケード版の成功を受け、2005年にはPlayStation 2に移植され、さらには2007年にはPSP版もリリースされました。PSP版ではミッションモードが新たに追加され、連合またはザフトに所属する一兵卒としての任務を遂行する新たな楽しみが加わっています。これにより未体験のミッションが200ステージ以上用意され、プレイヤーを飽きさせない内容となっています。

本作はガンダムシリーズのファンのみならず、アクションゲームの楽しさを味わいたい全てのプレイヤーにおすすめできる作品です。

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