機動警察パトレイバー 〜ゲームエディション〜

機動警察パトレイバー〜ゲームエディション〜

『機動警察パトレイバー〜ゲームエディション〜』は、2000年11月30日にバンダイビジュアルからリリースされたPlayStation用のアクションゲームです。このゲームは、アニメ作品を基にしたオリジナルストーリーを全10話で展開するストーリーモードと、3Dポリゴンを使用した格闘モードを融合させたユニークな内容となっています。

ゲームの概要

プレイヤーは特車二課の第二小隊に配属された新人パイロット、イングラム三号機のフォワードとして、バックアップの空谷みどりと共に様々な事件を解決すべく奮闘します。本作では、ゲームオリジナルの機体「ガネーシャ」も登場し、プレイヤーは多彩な任務をクリアしていくことになります。

ストーリーモードでは、オリジナルのシナリオが展開され、テレビアニメのような雰囲気で進行します。主人公のセリフはなく、名前や容姿も明らかにされないため、プレイヤー自身がそのキャラクターに感情移入しやすくなっています。また、三号機がECM装置を装備した「メデューサ」タイプに変更されるエピソードなど、テレビシリーズや劇場版の設定を織り交ぜたストーリーが展開されます。

格闘モードでは、敵に掴みかかりコマンド入力を行うことで、パンチやキックなどさまざまなアクションを実行できます。コンボが成功すれば、さらにエルボーやジャイアントスイングなど多様な技を繰り出すことが可能です。ただし、リボルバーカノンを用いた射撃モードでは、動けない状態が続き、弾丸の数が制限されています。射撃時は標的との距離が遠くなるほど命中率が下がるため、戦略的な判断が求められます。

プレイの進行と評価

ゲーム内では、任務の結果に応じてランクや被害金額が表示され、プレイヤーの行動がストーリーに影響を与える形となっていますが、クリアには被害金額の上昇は直接的な影響を及ぼしません。失敗した場合、コンティニューしないと「特車二課解体」というゲームオーバーが待ち受けています。各エピソードの最後には、次の日の新聞が登場し、社会からの視点でのエピソード評価を見ることができます。

ストーリーとキャラクター

物語の舞台は特車二課第2小隊で、そこに新たに迎えられた主人公と空谷みどりが様々なミッションに挑戦します。最初の任務では、横浜ベイブリッジでレイバーの破壊活動が発生し、三号機が作戦を遂行しますが、思わぬ自爆事件が発生。この一連の流れが、アメリカ人技師クリシュナ・アマルナートの陰謀へとつながっていきます。

主要キャラクターには、イングラム三号機のフォワードとして登場する主人公や、彼のサポート役である空谷みどりがいますが、彼らの声は著名な声優陣によって演じられています。物語の中で、彼らの成長や絆の深まりが描かれ、プレイヤーは感情的に引き込まれるでしょう。

また、クリシュナは本作の大きな敵であり、彼の過去や動機が明かされることでストーリーは一層深みを増しています。このように、本作は独自の世界観、魅力的なキャラクターたち、そして緊張感のあるストーリーラインにより、プレイヤーを飽きさせることなくゲームプレイを楽しませてくれます。

製作と関連情報

本作はヘッドギアが原作を手掛け、プロダクションI.Gがゲームの企画・原案を担当しました。監督や脚本には檜垣亮が関与し、キャラクターデザインは高田明美が行っています。また、プレイステーション用ゲームソフト『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』には、本作の体験版が収録されており、そのゲームシステムやキャラクターが注目を集めました。

未だ知名度は低いものの、ゲームとしての評価は高く、多くのファンに支持されています。『機動警察パトレイバー〜ゲームエディション〜』を通じて、アクションとストーリーの両方が融合した奥深い体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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