機械印

機械印とは

機械印とは、郵便物に押される自動押印機による消印のことです。主に、切手の再利用を防ぐための波形部分と、郵便局の名前と取り扱い年月日を示す円形の日付部分で構成されています。

機械印は、国内郵便用と外国郵便用に大別され、それぞれに様々な種類が存在します。

機械印の種類

普通機械印

普通機械印は、1914年（大正3年）に初めて実用化された林式機械印が最初です。その後、小代式、平川式、D型、大賀式、戦前統一型、戦後統一型、和欧両文併用型など、様々な形式の機械印が使用されてきました。

欧文機械印

1960年代には、東京、大阪、京橋など一部の郵便局で、大量に引き受けた海外宛ての郵便物に押印するために、欧文機械印が使用されました。

標語印

標語印とは、国の政策や郵便事業の周知・宣伝を目的としたスローガンを印字した消印のことです。1911年（大正13年）には、手押しのゴム印も登場しました。

広告入り印

広告入り印とは、標語の代わりに官公庁や民間企業の広告を印字した消印のことです。1950年（昭和25年）から1952年（昭和27年）にかけて実施されました。

年賀印

年賀印は、年賀特別取扱期間中に差し出された年賀郵便物を、1月1日付けで処理するために使用される消印です。1936年（昭和11年）から使用が開始されましたが、第二次世界大戦により中断。その後、1950年（昭和25年）に復活しました。

初日印

初日印は、正式名称を「初日用通信日付印」といい、切手やはがきの発行日に、その日のみ使用される特別な消印です。日本ではアメリカ製の機械印が用いられており、抹消部分にハトのマークがデザインされているため、「ハト印」とも呼ばれています。初日印の押印は午前中に限られますが、一部の郵便局では午後に押印できる場合もあります。1965年9月21日に発行された「第9回国際原子力機関総会」の切手で初めて使用されました。

選挙印

選挙印は、公職選挙法の規定に基づき、候補者が選挙運動のために差し出す選挙はがきに押される消印です。選挙の公示日または告示日が表示され、選挙期間中は同じ日付で使用されます。

関連事項

• - 消印
• - 郵便印
• - 記念印
• - 風景印

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