機械振興会館

機械振興会館の概要

機械振興会館（きかいしんこうかいかん）は、東京都港区芝公園にある重要な建築物です。この会館は、機械工業の発展を促進するために、様々な振興事業を展開することを目的として設計されています。運営は財団法人機械振興協会が行っており、機械工業の関連団体や研究機関の活動の中心地となっています。

施設の歴史と開館

機械振興会館は1966年9月に竣工しましたが、その構想は1962年に遡ります。製造業が成長する過程で、企業支援を目的とした機械振興協会の設立計画が持ち上がりました。そして、1964年8月24日に協会が設立されることとなり、同時に会館の建設も進められました。

1963年には通商産業省に計画が提出され、土地の買収がスムーズに進行した結果、1965年6月には設計監理者との契約が交わされました。その後、1966年に完成を迎え、当時の建設費用は33億4600万円に達しました。

開館後の発展

開館からの数十年にわたり、機械振興会館は様々な改修工事を経てきました。1970年代末には大規模な改修が計画され、1985年から1988年にかけて清水建設による改修工事が行われました。この改修に続き、1988年には別館も新たに建設され、さらなる施設の充実が図られました。

2003年に耐震診断が実施され、「耐震性に疑問あり」とされたことから、2006年には再度改修工事が始まり、2008年に竣工しました。また、2011年には機械工業図書館がBICライブラリへと改称され、情報発信活動にも力を入れるようになりました。地下2階のホールも改修され、最新のAV機器が導入されるなど、施設の魅力を高めています。

フロアの構成

機械振興会館は多様な団体が入居しており、各階には専門の研究所や協会の事務局が設置されています。特に1階には機械振興協会に加え、さまざまな関連団体の事務局が入っています。また、地下1階には機械振興会館郵便局やBICライブラリが存在し、情報の提供や学習の場として利用されています。地下2階には多目的ホールがあり、イベントなどに活用されています。

アクセス

機械振興会館へのアクセスは良好で、東京メトロ日比谷線の神谷町駅からは徒歩約8分と便利です。平日は無料送迎バスも運行されており、多くの来館者が利用しています。さらには、都営地下鉄やJRの駅からも徒歩圏内に位置しており、訪れるのに適した場所です。

機械振興会館は、企業や研究機関が集まり、情報の共有や発展を促す場として重要な役割を果たしており、今後もその機能を発展させていくことでしょう。

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