櫛引一紀

櫛引 一紀

櫛引 一紀（くしびき かずき）は、1993年2月12日に北海道登別市で生まれたプロサッカー選手で、ポジションはディフェンダーである。現在はJリーグのV・ファーレン長崎でプレーしており、彼の実兄である櫛引祐輔もサッカー選手として知られている。

来歴

プロ入り前

一紀のサッカーキャリアは小学生時代、室蘭地区にある富岸ジュニアキッカーズで始まった。彼は全国少年サッカー大会や全日本少年フットサル大会など、数々の地区予選大会に出場し、目立った才能を示した。中学校ではサッカー部に所属し、2007年にはJFAナショナルトレセンU-14東日本メンバーに選ばれる。

2008年には室蘭大谷高等学校（現在の北海道大谷室蘭高等学校）に進学し、サッカー部に加入した。在学中にはJFAプリンスリーグU-18北海道や全国高等学校サッカー選手権大会の北海道大会に参加し、2010年には高校総体に北海道代表として出場するなど、順調に成長を続けた。特に同年の高校選手権北海道大会決勝では、帯広北高等学校を破って全国大会への進出を果たし、注目された。

北海道コンサドーレ札幌

2010年9月、コンサドーレ札幌との練習試合でその才能を見込まれ、2011年からの入団が内定した。彼が高卒新人として札幌に加入するのは、阿部哲也や宮澤裕樹に次ぐ3人目のことであった。背番号は宮澤が過去に背負った25番を与えられ、入団当初から期待されていた。

2011年シーズンの開幕戦では控えメンバーとして登録され、5月には初めてJ2リーグの試合に先発出場。初出場は鳥栖戦で、この試合の結果は惜しくも敗戦となったが、それを機に彼は札幌の守備を支える存在となった。シーズンを通じて出場機会を増やし、チームのJ1昇格に寄与した。

2012年は主力の山下達也の移籍に伴い、ポジション争いが激化する中でも活躍し、5月にはJ1のC大阪戦で無失点に抑えるなど、成長を遂げた。この年、U-19日本代表にも選出され、AFC U-22アジアカップ予選に参加するなど、国際舞台でも経験を積んだ。

名古屋グランパス

2017年には名古屋グランパスに期限付き移籍し、34試合に出場してチームのJ1復帰に貢献した。2018年には完全移籍となり、名古屋の主力として活躍した。

大宮アルディージャとサンフレッチェ広島

2019年7月に大宮アルディージャへ期限付き移籍、その後、2020年にはサンフレッチェ広島へ完全移籍するも、出場機会が限られ、1年で退団となった。復帰後の2020年12月30日、大宮アルディージャに再加入が決まった。

V・ファーレン長崎

2022年にはV・ファーレン長崎に完全移籍し、2023年には自己最高の40試合に出場し、6得点を記録した。その影響でファンからは「DFW」と呼ばれる新たなポジション名が生まれるなど、彼の活躍が注目を集めている。

個人成績

彼のキャリアには数々の成果があり、公式戦としては2011年に初出場を果たし、2014年にはJリーグで初得点を記録した。日本代表としてもU-18やU-19、U-20チームで参加経験があり、彼の進化は今後のサッカー界での活躍へと繋がるだろう。

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