櫻田清芽

櫻田清芽（さくらだ きよめ）は、1885年（明治18年）に青森県で生まれ、1958年（昭和33年）12月31日に生涯を閉じました。大正から昭和初期にかけて、政治家として地域社会に大きく貢献した人物です。

生い立ちと初期の経歴

櫻田清芽は、現在の弘前市植田町にあたる場所で生を受けました。弘前中学校を卒業後、明治大学予科で学びました。故郷に戻ってからは、教員として地域教育に携わった後、ジャーナリズムの世界へ足を踏み入れます。1910年（明治43年）には陸奥日報社に入社し、編集長としてその手腕を発揮しました。その後、弘前新聞では主筆兼社長として、言論の自由を守り、地域社会の発展に貢献しました。

政治家としての活動

ジャーナリストとしての活動と並行して、櫻田清芽は政治の世界にも積極的に関与しました。弘前市会議員を26年、青森県会議員を20年という長きにわたり務め、地域住民の声を市政に反映させました。これらの経験を経て、1951年（昭和26年）4月には弘前市長に就任。市長として、中津軽郡の11箇村との合併を実現し、弘前市の市域拡大と発展に大きく貢献しました。1955年（昭和30年）4月に市長を退任するまで、そのリーダーシップで市政を牽引しました。

その後と晩年

市長退任後も、櫻田清芽の地域社会への貢献は終わりませんでした。1957年（昭和32年）には県公安委員長に就任し、県の治安維持に尽力しましたが、在任中に急逝しました。その生涯は、地域社会への貢献に捧げられたものでした。

親族

櫻田清芽の孫である櫻田宏も、弘前市長を務めており、その功績は親族にも受け継がれています。

まとめ

櫻田清芽は、ジャーナリスト、政治家として多岐にわたる分野で活躍し、特に弘前市の発展に大きく貢献した人物です。その功績は、今日においても高く評価されています。

参考文献

歴代知事編纂会編『日本の歴代市長』第1巻、歴代知事編纂会、1983年。
東奥日報社 編『青森県人名事典』東奥日報社、2002年。ISBN 4885610656。

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