歌はおまかせ小山乃里子です

『歌はおまかせ小山乃里子です』（うたはおまかせ こやまのりこです）は、朝日放送ラジオ（ABCラジオ）で放送されていた、昼の時間帯の音楽リクエスト番組です。1998年1月5日にその歴史を開始し、2003年9月26日に最終回を迎えるまでの約5年9ヶ月にわたり、多くのリスナーに親しまれました。放送は毎週月曜日から金曜日までの平日に行われていました。

この番組の中心には、メインパーソナリティを務めたフリーアナウンサーの小山乃里子がいました。番組名が示すように、リスナーからの楽曲リクエストが放送の柱であり、それに添えられたハガキやファックスによるメッセージが数多く紹介されました。小山乃里子の温かみのある語り口を通して、リスナー一人ひとりのエピソードや楽曲への想いが丁寧に紡ぎ出され、番組とリスナー間の親密な関係性を築きました。

放送期間の後期には、番組に新たな風が吹き込まれました。日替わりで女性アシスタントが登場し、彼女たちは総称して「のこ組」と呼ばれていました。月曜日は高野あさお、火曜日は井出ともみ（後に十川裕未に交代）、水曜日は筧真帆、木曜日は内田香織、金曜日は川田恵子（後に永田まりが担当）が、それぞれ曜日担当として小山乃里子をサポートしました。アシスタントたちの個性も加わり、番組の雰囲気はさらに豊かになりました。

『歌はおまかせ小山乃里子です』のもう一つの大きな特徴は、「エバーグリーンミュージック」と題された特集コーナーでした。このコーナーでは、特定の音楽ジャンルを曜日ごとに掘り下げて紹介しました。月曜日は壮大な「映画音楽」、火曜日は懐かしい「童謡・唱歌」、水曜日は華やかな「宝塚歌劇」、木曜日は心温まる「フォークソング」、そして金曜日は洗練された「ジャズ」がテーマとされ、各ジャンルの名曲や背景にある物語が語られました。これにより、リスナーはリクエスト曲だけでなく、幅広い音楽文化に触れる機会を得ることができました。

このように、『歌はおまかせ小山乃里子です』は、パーソナリティの小山乃里子を中心とした温かい雰囲気と、リスナーからのリクエスト、そして「のこ組」メンバーや多彩な音楽特集が融合した番組でした。約5年半にわたる放送期間、昼下がりの時間を彩る心地よい音楽と語らいを提供し続け、2003年9月26日をもってその歴史に幕を閉じました。

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