正信会

正信会について

正信会（しょうしんかい）は、大乗仏教の流派であり、日蓮大聖人を末法の御本仏として仰ぎ、法華経をその根本経典としています。また、三大秘法による御本尊を重視し、日々「南無妙法蓮華経」の題目を唱えています。

起源と歴史

この団体の起源は、鎌倉時代の僧、日蓮大聖人にまで遡ります。正信会は、日蓮の弟子の一人である日興上人の教えを受け継ぎ、その正統性を主張する流派としても知られています。1977年に日蓮正宗の信徒団体であった創価学会との対立から始まり、1980年に独立を果たしました。現在、正信会は「宗教法人 正信会」と「任意団体 日蓮正宗 正信会」、さらに「興風談所」の三つの団体に分かれています。

組織の構成

• - 宗教法人 正信会: この法人では日蓮大聖人と日興上人への信仰を基盤とし、機関紙『妙風新聞』を発行して活動しています。
• - 任意団体 日蓮正宗 正信会: この団体は日蓮正宗への回帰を目指し、「英邁な法主」の出現を期待しています。また、機関紙『継命新聞』を通じ、様々な情報を発信しています。
• - 興風談所: これは、日蓮聖人の御書をデジタル化した「御書システム」を管理し、コラムや研究論文なども発表しています。

正信覚醒運動

正信会の成立の背景には、池田大作会長の偽作問題があります。この問題が引き金となり、当時の活動家僧侶は学会から離脱し、正信覚醒運動を起こしました。活動家たちは日蓮正宗との対立を深め、最終的には正信会として独立する運びとなります。

この運動は、日蓮正宗の戒壇および本門戒壇の大御本尊についての信仰の根本的な見解が見直されるきっかけともなりました。正信会は、日蓮正宗からの怒りを買い、各種の処分を受けることとなりますが、その後も信仰活動を続けます。

出版活動と寺院

正信会は、「興風談所」という出版団体を有し、様々な書籍を発行しています。これらの書籍は他の教団からも注目され、多くの研究者によるテーマとなっています。また、「御書システム」によるデータベース管理も行い、広く日蓮遺文に対する研究を促進してきました。

正信会の主要寺院には、妙経寺、天晴寺、広宣寺などがあり、これらの寺院は信徒たちにとっての重要な信仰の場となっています。一方で、過去に日蓮正宗に属していた寺院も返還されており、それに伴う新しい寺院の設立も進めています。

現在の状況

2020年には新たに「冨士大石寺正信会」が設立されるも、数年後には解散しました。その後の2022年に、興正院の住職が正信会に戻る動きも見られ、信仰の枠組みは今も変化を続けています。正信会は、今後も日蓮大聖人の教えを基にした活動を継続し、信徒の拡大を目指していくことでしょう。

正信会の公式サイトや関連ホームページでは、さらに詳細な情報や活動報告が公表されています。

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