正慶寺 (台東区)

正慶寺は、東京都台東区根津にひっそりと佇む臨済宗妙心寺派の寺院です。寛永7年（1630年）に千草沢女によって開基されました。千草沢女は、開山である湛水の母にあたります。

創建後、堂宇が大きく破損したため、元禄14年（1701年）に柳沢吉保の家臣であった平岡衛門によって中興されました。この際、寺号を「大梁山法林寺」から現在の「法林山正慶寺」に改称しています。

正慶寺の墓地には、歌人・俳人として知られる北村季吟や、幕末に活躍した幕臣、平岡準の墓があります。特に北村季吟は、俳聖・松尾芭蕉の師としても広く知られており、俳諧史における重要な人物としてその名が刻まれています。

文化財

北村季吟墓（東京都指定史跡 昭和33年指定）

北村季吟の墓は、その文化的価値が認められ、東京都の指定史跡となっています。彼の墓は、日本の俳諧史における重要な足跡を今に伝える貴重な文化遺産といえるでしょう。

交通アクセス

東京メトロ千代田線 根津駅より徒歩約4分

根津駅からほど近く、アクセスも便利なため、歴史や文化に興味のある方は気軽に訪れることができます。静寂に包まれた境内を散策すれば、江戸時代の息吹を感じられるかもしれません。

参考文献

* 東京市下谷区 編『下谷区史』東京市下谷区、1935年

関連項目

正慶寺の歴史や文化についてより深く知りたい方は、参考文献や関連情報を参照してください。

正慶寺は、創建から江戸時代、そして現代に至るまで、その歴史を静かに刻み続けています。都会の喧騒を忘れ、歴史と文化に触れるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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