正義第一党

正義第一党 (Primero Justicia)

正義第一党は、ベネズエラの中道右派に位置する政党です。その起源は1992年、アリリオ・アブレウ・ブレリ氏が率いる学生組織が設立した市民団体に遡ります。当初は、ベネズエラの司法制度改革を主な目標として活動していました。

2000年7月、正義第一党は総選挙で5議席を獲得し、国会に進出。本格的な政党としての活動を開始しました。ウゴ・チャベス政権の発足以降は、一貫して反チャベス勢力を支持する立場を鮮明にし、民主統一会議という反与党連合において重要な役割を担ってきました。

2006年の大統領選挙では、新時代党のマヌエル・ロサレス氏を支援しました。2008年には、有力メンバーであるエンリケ・カプリレス・ラドンスキー氏がミランダ州知事に当選し、党の勢いを高めました。カプリレス・ラドンスキー氏は、2012年の大統領選挙にも立候補しましたが、チャベス氏に敗北しました。チャベス氏の死後、2013年に行われた大統領選挙にも再び立候補しましたが、チャベス氏の後継者と目されたニコラス・マドゥロ氏に僅差で敗れました。

現在、正義第一党は、マドゥーロ政権の打倒を目指す野党連合、民主統一会議の中核として活動しています。党首はエンリケ・カプリレス・ラドンスキー氏からトマス・グアニパ氏に交代し、リチャード・マルド氏とカルロス・オカリズ氏が副党首を務めています。

政策

正義第一党は、中道右派の自由主義政党と位置づけられています。その政策には新自由主義的な傾向が強く見られます。支持層は、主に富裕層や都市部の住民に集中しています。外交政策においては、親米的な立場を取っています。

正義第一党は、ベネズエラの政治において重要な役割を果たしており、今後の動向が注目されています。

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