武藤好貴

武藤 好貴のプロフィール

武藤好貴（むとう よしたか）は1987年7月22日、北海道札幌市南区に生まれた元プロ野球選手で、主に投手として活躍していました。右投右打の彼は、2012年から2017年まで東北楽天ゴールデンイーグルスの一員としてプロの舞台で戦った後、古巣のJR北海道硬式野球クラブに戻り、選手生活を全うしました。

経歴の始まり

武藤は小学4年生の時に野球を始め、中学時代は軟式野球部で内野手としてプレーしていました。その後、札幌藻岩高校に進学すると投手に転向し、2年生からエースとしての活躍を見せました。特に、秋の北海道大会では駒大苫小牧に敗れ準優勝を果たし、その名を広めました。高校卒業後は中京大学に進学し、大学では抑え投手としての役割を果たしましたが、その後は先発としても活躍。4年次にはリーグ最多勝を挙げ、優勝に貢献しました。

社会人野球時代

大学卒業後はJR北海道に入社し、1年目から公式戦に出場しました。特に都市対抗野球大会での成績が評価され、チームの代表権獲得に寄与しましたが、その後の不祥事で活動自粛に。2年目には参考記録となるノーヒットノーランを達成するも、他の試合は出場できなかった状況でした。

プロ入り

2011年のNPBドラフトで楽天から1位指名を受け、2012年にプロ入りしました。プロ初年度は、春季キャンプから一軍に参加し、9試合で5.14の防御率を記録しましたが、フォームの安定性に課題が残りました。

楽天での活躍

2013年は、イースタン・リーグで多くの試合に登板しましたが、成績は振るわず、翌年の2014年も14試合で6.75の防御率でした。しかし、2015年には開幕一軍入りを果たし、間もなく初セーブと初勝利をマークしました。年間60試合に登板し、4勝4敗1セーブ8ホールドという成績を収めました。

怪我と退団

その後、右肘の痛みに苦しみ、2016年のシーズンでは2試合の登板に留まり、2017年には一軍登板の機会がありませんでした。シーズン終了後、チームから戦力外通告を受け、楽天でのプレーを終えました。

鶴見の復帰と引退

2018年にはJR北海道硬式野球クラブに加入し、古巣への復帰を果たしました。2020年には競技から引退し、現在は同社の業務に専念しています。

選手としてのスタイル

武藤投手は最大147km/hのストレートと変化球が武器でした。特に真上から放たれるスライダーやカットボール、フォークボールは彼の強みとして知られていました。入団初期はフォーム改造を繰り返しましたが、最終的にはアマチュア時代のフォームとし、好成績を残しました。特筆すべきは、同じチームメイトである田中将大にあこがれを抱き、影響を受けたことです。

私生活と人柄

プロ入り当初は、JR北海道の駅員として勤務していたため、指名直後の会見では制服姿で登場したエピソードもあります。また、プライベートでは2013年に8歳年上の女性と結婚しています。武藤は、JR北海道硬式野球部が2016年に廃部となった際、OBとして最後のNPB選手となったことでも話題となりました。

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