歩いていこう
「歩いていこう」は、
いきものがかりによる楽曲で、2011年
11月23日にリリースされました。この曲は、彼らの21枚目の
シングルとして
エピックレコードジャパンから提供され、CD
シングルとデジタルダウンロードの両方で入手可能です。
概要
この
シングルは、前作「
笑ってたいんだ/NEW WORLD MUSIC|笑ってたいんだ_NEW WORLD MUSIC」から約4ヶ月後にリリースされたもので、2011年の第2弾
シングルとして位置付けられています。発売時には初回仕様限定盤として「
いきものカード025」や「ライブツアー2012チケット先行予約案内」といった特典も付属しており、ファンからの人気を集めていました。この
シングルは、新曲がカップリング曲として収録されるのは「なくもんか」以来5作ぶりとなり、特に注目されました。
シングルの売上は前作を下回ったものの、
NHK紅白歌合戦や他の年末の音楽番組でのパフォーマンスにより、最終的な累計売上は前作を上回る結果となりました。
収録内容
1. 歩いていこう (6:05)
この曲は、TBS系木曜ドラマ『
ランナウェイ〜愛する君のために』の主題歌としても知られ、またフジテレビの「希望の轍2013-東北を歩こう-」や、日本テレビの特別番組『
カラダWEEK』2021、2022年度のテーマソングにも起用されています。なんと、曲の制作中にドラマの台本が停滞し、作詞を担当した
水野良樹さんはドラマの内容をほとんど知らないままで楽曲を完成させたというエピソードがあります。このため、楽曲タイトルとドラマのタイトルには逆説的な関係が生じており、水野さんはその点を「恐縮している」と語っています。
また、ミュージックビデオは架空の作家、水山聖の
小説「歩いていこう」を原作とした映画の予告編形式になっており、
内田滋や
中越典子、松本春姫など多くの俳優陣が出演しています。メンバーは本人役で登場しますが、映画予告編としての設定上、彼らの登場シーンはわずかです。
さらに、
着うたは2011年
11月2日から、
着うたフルとmoraでの配信は
11月9日から行われ、RIAJによる有料音楽配信チャートでも「YELL」以来2年ぶりの1位を獲得しました。
2. my rain (4:29)
この曲は
山下穂尊さんが作詞・作曲を手掛け、ネガティブなイメージを持たれがちな「
雨」を前向きに捉えた作品です。もともと「光る
雨」という仮タイトルで数年前に書かれていた楽曲で、他の楽曲とは異なる視点から
雨を考えさせる内容となっています。
3. 歩いていこう - instrumental - (6:02)
4. my rain - instrumental - (4:25)
カップリング曲にはインストゥルメンタルバージョンも収録されており、これは「残り風」以来の試みとなっています。また、収録アルバムとして「
NEWTRAL」や「なまものばかり〜メンバーズBEST LIVEセレクション〜」に含まれており、特定のライブ音源も収録されています。特に、2011年の
東日本大震災復興祭で初披露された際の音源は印象深いものです。
音楽的影響
「歩いていこう」は、世代を超えて多くの人々に感動を与えた楽曲であり、特に『第62回
NHK紅白歌合戦』では
視聴率45.2%を記録し、名だたるアーティストに次いで全体の3位にランクインしました。この成功は、
いきものがかりにとっての特別な稼働ファクターとなり、以降の音楽活動にも影響を与えています。
このように、「歩いていこう」は単なる楽曲を越え、人々に希望や勇気を与える強いメッセージを持った作品であり、
いきものがかりの代表的な
シングルとして永く記憶されることでしょう。