歯科医療振興財団

一般財団法人 歯科医療振興財団について

一般財団法人 歯科医療振興財団は、1987年に設立された団体で、東京都千代田区に本拠地を置いています。元々は厚生労働省の所管下にあり、設立目的には、歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士の臨床研修に対する支援や、歯科医療の普及と啓発が含まれています。これにより、国民が健康で快適な生活を送れるよう貢献することを目指しています。

組織構成

この財団は、多層的な組織構成を持っており、理事会には理事長、副理事長、専務理事及び常任理事3名、幹事3名が参加しています。また、評議員会は評議員8名で構成されています。これにより、歯科医療の発展に関する決定を効率的に行う体制が整っています。

事務局については、以下のような部門があります：

• - 総務研修部
• - 総務課
• - 研修課
• - 試験登録部
• - 試験課
• - 登録課

これらの部門が、各種事業を円滑に進めるための業務を担当しています。

歴史的な背景

財団の設立は1987年（昭和62年）6月1日であり、その後の主な変遷として、1991年に改組が行われました。この年には、歯科衛生士試験の登録機関としても指定されています。また、2012年4月には、財団名が「財団法人歯科医療研修振興財団」から「一般財団法人歯科医療振興財団」に変更されました。

さらに、2015年6月には、歯科技工士試験の登録機関としての指定も受けています。これらの進展は、時間をかけて徐々に歯科医療における教育と研修制度の強化を行ってきた結果といえるでしょう。

事業内容

この財団は、設立目的を実現するために多様な事業活動を行っています。

• - 歯科医師臨床研修の支援：公立や私立大学の歯学部附属病院で実施される臨床研修への支援を行なっています。
• - プログラム責任者講習会や指導講習会の共催：10の歯科大学や日本歯科医師会と共に、臨床研修指導歯科医講習会を実施しています。
• - 調査研究事業：歯科医療や臨床研修に関する調査研究を実施し、結果を基に最新の知見を提供しています。
• - 臨床研修マッチング事業の実施：歯科医師のマッチングを行い、適切な研修環境を提供します。
• - 生涯研修の協力：日本歯科医師会などの生涯研修事業にも協力し、継続的な学びを支援しています。
• - 試験事務や登録業務：歯科衛生士及び歯科技工士に関する試験や登録を実施し、各者の資質向上に寄与しています。

特に、歯科衛生士については、1991年から毎年国家試験を実施し、免許登録事務も行っています。これにより、常に新しい人材を育成し、歯科医療の品質を保つ努力をしています。また、歯科技工士に対しても、国家試験の実施や登録業務が進められており、専門職の標準化と品質向上が図られています。

結論

一般財団法人 歯科医療振興財団は、歯科医療分野における教育と研修を支援する重要な組織です。その活動のおかげで、医療従事者のスキル向上や、国民の健康促進に大きく寄与しています。このような団体が存在することで、今後も歯科医療の質はさらに向上し、多くの人々に安心と信頼をもたらすことでしょう。

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