歴史にドキリ

歴史にドキリ

『歴史にドキリ』は、NHK Eテレで2012年4月4日から放送された、小学校6年生向けの社会科教育番組です。歌舞伎役者の中村獅童が、教科書に登場する歴史上の人物に扮し、歌って踊るという斬新なスタイルで、子供たちが楽しみながら日本史を学べるように制作されました。

番組の概要

番組は、中村獅童が所長を務める「中村獅童歴史研究所」という設定で進行します。オープニングでは、垂木勉によるナレーションで「胸がドキリとするような歴史を研究するため、彼は歴史上の偉人に変身している！」と紹介されます。このナレーションが番組のコンセプトを象徴しており、子供たちの好奇心を刺激する要素となっています。

番組内では、中村獅童が様々な歴史上の人物に扮し、それぞれの人物にまつわるエピソードや出来事を、オリジナルの歌と踊りで表現します。この「ドキリ★ソング」は、番組の大きな特徴の一つであり、子供たちが歴史に親しみを持つきっかけとなっています。音楽は前山田健一が担当し、キャッチーで覚えやすいメロディーが特徴です。振付は振付稼業air:manが担当し、コミカルで楽しいダンスが番組を盛り上げました。

番組の最後には、NHKのロゴが表示されますが、当時の「3つのたまご」ロゴは使用されず、「終」「制作・著作」と同じ字体で「NHK」の文字が表記されていました。また、番組関連書籍として『NHK歴史にドキリ 獅童が変身★日本を築いた52人』がNHK出版から刊行され、番組の世界観をより深く楽しむことができました。

パイロット版として、2011年8月12日に「歴史にドキュン☆」が放送されました。

放送時間と番組の変遷

番組は2013年度をもって新作の制作を終了し、2014年度以降は過去の放送回のセレクション放送となりました。また、2014年からは、姉妹番組として「くらしと政治編」がスタートしました。2020年度からは、さらに姉妹番組である『社会にドキリ』がスタートし、それに伴い『歴史にドキリ』は、年度の9月から1月(もしくは2月上旬)までの放送となりました。

出演者とスタッフ

番組には、以下のキャストとスタッフが参加しています。

出演: 中村獅童
ナレーション: 江崎史恵（本編）、垂木勉（オープニングのみ）
音楽: 前山田健一
振付: 振付稼業air:man
取材協力: 酒寄雅志

また、各回で様々なゲストが出演しています。例えば、「近松門左衛門」の回では、女形の中村蝶紫と人形浄瑠璃文楽座が、「上杉謙信・武田信玄」の回では、山本耕史が上杉謙信役で出演し、ギターを披露しています。「陸奥宗光・小村寿太郎」の回では、前山田健一が陸奥宗光役で出演し、中村獅童とラップを披露しました。

さらに、大河ドラマ『花燃ゆ』とのコラボレーションスペシャルでは、石丸幹二、要潤、井上真央、高良健吾など、豪華キャストが出演しました。

スペシャル番組

『歴史にドキリ』は、数々のスペシャル番組も放送されました。

歴史にドキリ ロワイヤル・スペシャル: 2013年1月2日に放送。初回に登場した卑弥呼が番組MCとなり、「ドキリ★ソング」をランキング形式で紹介しました。3学期に放送された「ドキリ★ソング」は先行放送されました。
歴史にドキリ ラグジュアリー・スペシャル: 2013年12月30日に放送。こちらも卑弥呼がMCを務め、36曲の「ドキリ★ソング」を放送。板垣退助、大隈重信、福沢諭吉の「ドキリ★ソング」は先行放送となりました。
歴史にドキリ feat.花燃ゆ フラワー・バーニング・スペシャル: 2015年1月4日に放送。『花燃ゆ』とのコラボレーションで、新曲3曲が披露されました。字幕放送では、小学校6年生以上で習う漢字に振り仮名が振られました。

関連情報

番組の一部映像は、インターネット権利の都合上イラストに差し替えられています。

関連項目

社会にドキリ: 2020年度から放送されている、公民分野を扱う小学校6年生向けの姉妹番組。

外部リンク

公式サイト
歴史にドキリ - NHK放送史
[こんな使い方あったのか!第3回 決定

『歴史にドキリ』は、子供たちが歴史を楽しく学ぶための画期的な番組でした。そのユニークな演出と音楽は、多くの視聴者に愛され、教育番組の新しい形を示しました。

もう一度検索