死 ん だ 妻 に 似 て い る

死 ん だ 妻 に 似 て い る

「死 ん だ 妻 に 似 て い る」は、ヴィジュアル系エアーバンドであるゴールデンボンバーがリリースした音楽作品であり、同時にフレグランス（雑貨）商品として販売されたものです。2015年5月29日に、所属レーベルであるZany Zapを擁するスクーデリア・ユークリッドから市場に出されました。

楽曲・作品概要

この作品は、前作にあたるシングル「ローラの傷だらけ」からおよそ9ヶ月というインターバルを経て発表されました。タイトルの「死 ん だ 妻 に 似 て い る」は、文字と文字の間に一文字分のスペースが入る独特の表記が特徴です。これについて、メンバーの鬼龍院翔は、匿名掲示板サイトなどインターネット上で見られる表現手法を取り入れたものであり、タイトルをより印象的に見せる意図があったと説明しています。公式サイトでは全角スペースが使用されていますが、ウェブサイトによっては半角スペースで表記されることもあり、統一された表記は必ずしも徹底されていません。

この作品は、メンバーそれぞれがリードボーカルを担当した音源を収録した合計4種類のパターンで発売されました。このような形態が取られた背景には、前作でCDジャケットや購入特典などを一切廃止してリリースした際、ファンから「写真などが無いと、普段楽器演奏を担当しない他のメンバーの要素が感じられない」という意見が多数寄せられたことがあります。これらの声を受け、どうすれば各メンバーの個性をより打ち出せるか検討した結果、メンバーそれぞれが楽曲を歌唱するバージョンを制作・収録するという結論に至ったのです。

さらに、各メンバーの要素を極限まで表現しようという試みとして、彼らの体臭を再現したとされる「体臭カード」が購入特典として封入されました。また、流通形態においてもユニークな手法が採用されています。通常のようにメンバー別にCDとして販売した場合、音楽チャートでそれぞれのバージョンが合算されず、メンバー間で売り上げ枚数に差が出てしまう可能性が懸念されました。そこで、今回は「フレグランス」という雑貨として流通させる方法が選ばれました。雑貨として特定の品番が付与されているため、一般的なCDショップでも注文し入手することが可能となっています。この特殊なリリース形式については、リーダーである鬼龍院翔自身も自身のブログで詳細に説明を行い、その意図をファンに伝えています。

プロモーションビデオ

表題曲のプロモーションビデオ（PV）は、CDの発売に先駆け、YouTube上で先行公開されました。このPVでは、ユニークな振付で知られるラッキィ池田が振付を担当し、タレントの菊地亜美がヒロインとして出演しています。以前から菊地亜美は、ゴールデンボンバーのメンバーである喜矢武豊に似ていると言われることがあったため、このPVではその類似性を活かした配役がなされました。具体的には、女装した喜矢武豊が「死んだ妻」を演じ、菊地亜美が「死んだ妻に似ている女性」として登場するという、楽曲の世界観を反映した内容となっています。

カップリング曲

カップリング曲として収録された「愛してると言ってくれ」は、2014年に行われたゴールデンボンバーの全国ツアーのうち、10月22日および10月24日の公演で既に披露されていた楽曲です。もう一つのカップリング曲である「Oh My Love!」も、2012年に鬼龍院翔がソロで行ったライブで既に披露されていました。これら両楽曲は、本作「死 ん だ 妻 に 似 て い る」に収録されるまで正式な音源としてリリースされておらず、この作品で初めて音源化が実現した形となります。

収録情報

この作品は、鬼龍院翔、喜矢武豊、歌広場淳、樽美酒研二の各メンバーがメインボーカルを務める合計4パターンが存在しますが、いずれのパターンにおいても収録されている楽曲タイトルは共通しています。

表題曲「死 ん だ 妻 に 似 て い る」は、後にリリースされたゴールデンボンバーのオリジナルアルバム『ノーミュージック・ノーウエポン』にも収録されています。ただし、アルバムに収録されたのは鬼龍院翔が歌唱したバージョンです。

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