アルバム「死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!」について
1981年10月21日に
アルファレコードからリリースされた「死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!」は、
スネークマンショーによる2作目の
アルバムです。本作は、前作「
スネークマン・ショー」の人気を受けて制作され、テーマには「愛」と「平和」が掲げられています。ここでは、彼らのユニークな反戦活動や収録された楽曲について詳しく説明します。
背景と活動
本
アルバムでは、
反戦運動の一環として「黒い羽根運動」が展開されました。具体的には、戦争反対の署名を集めることで、支持者には黒い羽根が贈られるという仕組みが取り入れられています。また、送られてきた献金も署名と一緒にユニセフに寄付される形になっており、社会的な意義を持つ作品となりました。
スネークマンショーが音楽を通じて何を訴えようとしているのかが、彼らの活動を通じて伺えます。
音楽の特徴
音楽面では、
インドネシアのダンドゥット音楽を取り入れるなど、幅広い音楽スタイルが楽しめる作品となっています。これにより、聞く人に異文化を感じさせ、深いメッセージが伝わることを狙いました。
ジャケットデザイン
アルバムのジャケットは赤十字のロゴを模したデザインで、発売当初に赤十字から抗議を受けたため、十字の色が赤から金色に変更されるという経緯がありました。これにより、
アルバムはただの音楽作品に留まらず、視覚的にも反戦のメッセージを伝えるものになっています。
ジャケットの帯には「ラスト
アルバム」と記されています。これは、
桑原茂一、
伊武雅刀、
小林克也という3人による最後の
アルバムであることを示しています。これまでの活動を通じて築き上げた
スネークマンショーの世界観がこの作品に凝縮されています。
収録曲
この
アルバムには、以下のような多彩な曲が収録されています。
A面
- - 愛の出発
- - 愛のチャンピオン号 - ラジオ版では「こちらエドウイン号」としても知られる。
- - THE ULTIMATE IN FUN (作曲: リップ・リグ&パニック)
- - 愛の野球場
- - I WILL CALL YOU(AND ANOTHER FAMOUS LAST WORDS) (作詞・作曲: メロン)
- - 愛のホテル (曲: エーゲ海の真珠)
- - BUNGA DAHLIA (作曲: SU'UDIAH)
- - どんぐりころころ
- - PERSIAN LOVE (作詞・作曲: ホルガー・シューカイ)
B面
- - WISHING YOU'RE HERE 貴女がここに居てくれたなら… (作曲: 横山忠正)
- - 愛の嵐(バラ肉のタンゴ)
- - 今日、恋が (作曲: 高橋幸宏)
- - 愛の匂い(ジムノペティ) (演奏: 坂本龍一)
- - HONEY DEW (作詞・作曲: メロン)
- - 愛の戦場(ブダペストの心)
- - GAM BANG
このように、
スネークマンショーの
アルバムは音楽的な楽しみだけでなく、反戦という重要なメッセージをも伝える作品となっています。
様々な精力的な活動を通じて、彼らがどのように戦争への反対の意見を発信したのかを体感することができる一作です。ぜひ聴いてみてください。