死傷者

死傷者とは

死傷者とは、死亡した人と負傷した人を合わせた言葉です。この言葉は、軍事的な状況と гражданских обстоятельствахの両方で使用されます。

軍事用語における死傷者

軍事用語では、死傷者は単に負傷した人だけを指すのではなく、以下のような理由で任務を遂行できなくなった兵士を指します。

戦死
病死
負傷（身体的・精神的なものを含む）
捕虜
脱走
行方不明

つまり、戦闘に支障をきたさない程度の軽い怪我は、死傷者には含まれません。死傷者数は、部隊の戦力に直接影響を与えるため、重要な指標となります。

この言葉は、少なくとも1513年から軍事的な文脈で使用されています。

また、民間人死傷者という言葉もあり、これは軍事作戦によって巻き込まれ、死傷した民間人を指します。これは、「巻き添え被害」（コラテラル・ダメージ）という婉曲的な表現で呼ばれることもあります。

NATOの定義

NATO（北大西洋条約機構）では、死傷者を以下のように定義しています。

死傷者 (casualty): 死亡、負傷、疾病、拘留、捕虜、行方不明などを理由に、所属組織から人員を失うこと。
戦闘死傷者 (battle casualty): 敵対行為の直接の結果として発生した死傷者。戦闘中または戦闘に関連して、あるいは戦闘任務への行き帰り中に発生したもの。
非戦闘死傷者 (non-battle casualty): 戦闘死傷者以外の死傷者。疾病や負傷による死亡者、または自発的ではない行方不明者（敵対行為や拘留によるものを含む）。

その他の定義

戦史記者がよく使う表現として、以下のようなものがあります。

回復不能死傷者 (irrecoverable casualty): 戦死者、作戦行動中に行方不明になった者、医療施設に搬送される前に死亡した者。
医療死傷者 (medical casualty): 戦闘地域で負った傷病により能力を失い、治療・療養のために1日以上医療施設に入院した者。戦闘行為の結果として発生した場合は戦闘医療死傷者、そうでない場合は非戦闘医療死傷者と呼ばれる。
戦死 (killed in action): 敵対勢力の行動による死亡。
作戦行動中行方不明 (Missing in action): 戦闘中に行方不明と報告された者。脱走、負傷による部隊への帰還不能、捕虜などが原因として考えられる。
戦傷 (wounded in action): 敵対勢力の行動によって負傷した者。
* 捕虜 (prisoner of war): 敵対勢力に捕らえられ、拘束されている者。

死傷者の概念は、戦争や紛争の影響を測る上で重要な指標となります。また、人道的な観点からも、死傷者の数を減らすための努力が続けられています。

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