殺人拳2

殺人拳2（Return of the Street Fighter）

『殺人拳2』は、1974年に日本で製作されたアクション映画で、主演は千葉真一、監督は小沢茂弘が務めました。作品は東映によって製作され、カラー・シネマスコープ形式で上映されました。全体の長さは82分であり、前作『激突! 殺人拳』の続編として位置づけられています。

概要

この映画は、空手の達人である剣琢磨の活躍を描いた物語です。剣琢磨はその非情な性格からプロフェッショナルとして知られています。演じる千葉真一や、志堅原楯城役の石橋雅史、政岡憲道役の鈴木正文などが前作から続投し、物語は前作と繋がりを持っています。

新たに登場するキャラクターたちには、剣琢磨の新しい相棒となる市地洋子、コメディリリーフである山城新伍、そして新たな敵役としてクロード・ガニオンや田中浩が配されています。物語は、剣琢磨が数々の敵と対峙しながら繰り広げるアクションシーンが魅力の一つです。特に千葉真一のアクロバティックなアクションは高い評価を受け、実際の空手家や古武道家との対戦シーンも見どころとされています。

ストーリー

物語の始まりは、竜虎殿の太田黒が剣琢磨に対して、経理担当の劉元徳と逃亡中のリオ・グランドルの抹殺を依頼するシーンからスタートします。琢磨はバイクで逃げながら、大使館へと向かおうとしますが、追いかけてきた警察に自首をします。ここで逮捕された政岡憲道の弟子である刑事、山上七郎は剣琢磨の圧倒的な存在感に武道家としての殺気を感じます。

取り調べを受けていた劉の部屋を通り過ぎる際、手錠をかけられた琢磨が突然ドアを蹴破り、周りの刑事たちを倒す場面が非常に印象的です。琢磨はそのまま3階から飛び降り、沖縄民謡が好きな新しい相棒ピンボケと共に逃走します。山上七郎は責任を感じ、剣琢磨に直接対決を挑む決意を固めます。

その後、剣琢磨は太田黒からの依頼を断りますが、極東マフィアのボスであるドン・コステロが背後に控え、様々な武道の達人たちが琢磨に襲いかかります。復讐を企む志堅原楯城も琢磨を狙い、激しい戦いが展開されるのです。琢磨は次々と強敵を返り討ちにしながら、新たな試練へと挑んでいきます。

キャスト

• - 千葉真一 - 剣琢磨
• - 石橋雅史 - 志堅原楯城
• - 鈴木正文 - 政岡憲道

スタッフ

本作の製作は、前作の大ヒットを受けてすぐに決定されました。公開オーディションでは、剣琢磨と対戦する相手役として選ばれた11人がパフォーマンスを繰り広げました。前作とは異なり、エンディングでは新しいテーマ曲が流れるなどの変更も加えられています。劇中には、逃亡中のリオ・グランドルが映画『仁義なき戦い 頂上作戦』を観賞するシーンもあり、物語にアクセントを加えています。

国内興行

日本公開時には特別な予告編が放映され、前作の楽曲や『狂走セックス族』の一部も使われました。また、国内併映作品として『山口組外伝 九州進攻作戦』が上映されました。

『殺人拳2』は、日本のアクション映画の金字塔とも言える作品であり、千葉真一の演技力やアクションシーンの迫力が際立っています。

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