比留木虎雄

比留木虎雄（ひるき とらお、1917年9月9日 - 没年不明）は、長崎県出身のプロ野球選手であり、後に高校野球の監督としても活躍した人物です。

旧制長崎商業（現在の長崎商高）在学中には、1933年の春の甲子園に出場を果たしました。その後、1936年のオフに大阪タイガース（現在の阪神タイガース）に入団しプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。

しかし、入団後はなかなか出場機会に恵まれず、1938年の年始には軍に召集されることとなります。兵役を終え、1940年に除隊するとタイガースに復帰しました。1941年には自己最多となる17試合に出場しましたが、同年オフに球団を退団しました。

プロ野球選手を引退後、比留木は母校である長崎商業高校の監督に就任し、高校野球の指導者としての道を歩み始めました。監督としてチームを率い、甲子園にも出場を果たしました。この時期には、後にプロ野球選手となる河津憲一（大阪、東映、南海）や太田正男（西鉄、毎日、大毎）といった選手を育成しました。彼らの才能を見出し、プロの世界へと送り出したことは、比留木の指導者としての大きな功績と言えるでしょう。

年度別打撃成績
大阪（大阪タイガース）は、1940年途中に阪神（阪神軍）に球団名を変更

背番号
21 （1937年、1940年）
27 （1941年）

関連項目
長崎県出身の人物一覧
* 阪神タイガースの選手一覧

比留木虎雄は、プロ野球選手としては短い期間でしたが、その後の高校野球指導者としての活躍が特筆されます。特に、甲子園出場という実績と、プロ野球選手を育成した手腕は高く評価されています。彼の指導を受けた選手たちがプロの世界で活躍したことは、比留木の指導者としての才能を証明するものであり、その名は長く記憶されることでしょう。

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