毛状雲

毛状雲（fibratus）とは

毛状雲（もうじょううん、学術名: fibratus、略号: fib）は、巻[[雲]]や巻層[[雲]]に見られる雲の種類の1つです。ラテン語の "fibratus" は「繊維のような」という意味を持ち、その名の通り、毛や繊維のように細いすじ状の形状が特徴です。

特徴

形状: 細いすじ状で、すじの先端がまっすぐか、少し曲がっています。すじ同士が交差していることもあります。
種類: 巻[[雲]]に見られる場合は毛状巻[[雲]]、巻層[[雲]]に見られる場合は毛状巻層[[雲]]と呼ばれます。
変化: 毛状巻層[[雲]]は毛状巻[[雲]]から変化することがあります。稀に濃密巻[[雲]]から変化することもあります。

他の雲種との違い

毛状雲と似た雲種に、鉤状雲や房状雲があります。これらの雲は、毛状雲と同じく巻[[雲]]や巻層[[雲]]に見られる雲種ですが、すじの先端の形状が異なります。

鉤状雲: すじの先端がフックのように曲がっている雲。
* 房状雲: すじの先端が丸まり塊のようになっている雲。

発生と消滅

毛状雲は、対流圏の高いところに吹く強風の影響を受けやすいため、同じ場所にとどまることが少なく、形が変わりやすいです。強風に煽られることで、雲の形状が変化し、消滅することもあります。

観天望気

毛状雲が現れた場合、天候が崩れる前兆である可能性があります。特に、毛状巻層[[雲]]が現れた場合は、数時間後から半日程度の間に雨が降る可能性が高いと言われています。ただし、毛状雲が出現しても必ず天候が崩れるとは限りません。天候の変化を予測するためには、他の雲の様子や気象状況と合わせて観察することが重要です。

毛状雲は、空を見上げることで誰でも簡単に見つけることができる雲です。日々の空の観察を通じて、毛状雲をはじめとする様々な雲の表情を楽しんでみましょう。

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