民事法情報センター

社団法人 民事法情報センターの概要

社団法人民事法情報センター（しゃだんほうじん みんじほうじょうほうセンター）は、1986年に設立された日本の法人であり、民事法務に関わる広範な活動を展開していました。しかし、2010年5月8日に行われた社員総会で解散が決定しました。

設立の目的と活動内容

民事法情報センターは、民事法制の充実と発展を目指し、さまざまな事業を行っていました。主な業務には、司法書士や土地家屋調査士、法務局の職員を対象にした登記実務の研究会の開催や、法務に関する情報提供が含まれています。また、「月刊民事法情報」と「月刊登記インターネット」といった定期刊行物の発行、登記関連の単行本の出版、さらには住宅地図の製作と販売も行っていました。

解散の決定と財務面

2010年5月8日に実施された社員総会において、法人は解散を決定しました。この際、約4億円の内部留保が存在しており、法令に基づきこの金額は国庫に帰属することとなる見込みです。このような決定は、法人の活動終了を象徴する重要な瞬間でした。

法人の基本情報

• - 設立年月日: 1986年3月31日
• - 所在地: 東京都新宿区四谷二丁目14番8号YPCビル2階
• - 代表者: 理事長 香川保一（元最高裁判所判事、元法務省民事局長）

法人の運営には多くの著名な法曹関係者が関与しており、理事や監事には元高等裁判所部総括判事や元地方裁判所所長、司法書士会および土地家屋調査士会の会長などが名を連ねていました。これにより、自らの活動の信頼性を高めていました。

財務問題と報酬改定

2009年3月には、法人から香川理事長に対して無担保・無利息・返済期限なしという条件で1500万円が貸し付けられる事態が発生しました。この件について理事会の事前審議は行われず、その後、専門家や政府の事業仕分けで問題視されましたが、香川理事長は2010年4月15日に全額を返済しました。さらに、同年には理事長の報酬が月50万円から100万円に、常務理事の報酬も月50万円から70万円へと改定されました。

かつての在籍者

民事法情報センターには、業界で著名な人物が多数在籍していました。理事長であった香川保一は元最高裁判所判事であり、その他にも元東京[[高等裁判所]]の総括判事や多くの法曹関係者が理事や役員として活動していました。また、法人也が会員として扱われるため、事業活動を支える法人会員も存在しました。

結論

社団法人民事法情報センターは、民事法務に対する研究や情報提供を通じて、法制度の発展に寄与し続けていましたが、残念ながら2010年にその活動を終えることとなりました。

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