水倉久美子

水倉 久美子について

水倉 久美子（みずくら くみこ、またはみなくら くみこ）は、10月1日生まれの日本の元女優および声優です。彼女は、キャリアの途中で名前を福純 寛子（ふくずみ ひろこ）に改名し、声優業からナレーションの分野へと活動を広げました。東京出身で、現在は株式会社アクトゥリスの代表取締役としても知られています。

来歴と経歴

久美子は、名作『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラに強く影響を受け、女優としての道を歩み始めました。高校3年時には、創立100年記念の舞台『マイ・フェア・レディ』で主役のイライザ役に選ばれ、変身シーンでの観客の反応が彼女にとって重要なきっかけとなりました。また、テレビアニメデビューは『まんが水戸黄門』のメインゲストとしての出演でした。

彼女はNHKプロモートサービス、アーツビジョン、ウィットプロモーションなど、いくつかのプロダクションに所属していた時期もありますが、現在は自身が設立したアクトゥリスに集中しています。

アクトゥリスの活動

アクトゥリスでは、プロダクション事業部「アルカンシェル」を運営しており、こちらはフランス語で「虹」を意味します。このプロダクションは、人と仕事を繋ぐ架け橋としての役割を意図して設立されました。アルカンシェルにはアニメ、外画、ゲームのキャラクター音声（CV）、オーディオブック朗読など、さまざまな分野で活躍する声優が多数所属しています。

さらに、アクトゥリスジュニアメンバーも多岐にわたる活動を行っており、個人の成長を重視したサロンスタイルが特徴です。

アクトゥリスは、オーディオドラマや企業映像パッケージの制作、音楽制作などを手掛けており、それらの活動の一環として、唯一無二の声優専門トレーニングスタジオ「サロン・ド・アクトゥリス」も運営しています。このスタジオは、従来の上下関係を解消し、トレーニング、プロダクション、制作の三本柱で構成されています。

実業活動の多様性

久美子は、ライブハウス銀座TACTでのイベントプロデュースや、音楽朗読ライブといった文化活動にも力を入れています。日本の著名な演奏者とのコラボレーションによる音楽朗読イベントを複数回開催し、作品には『咲きほこらん』や『大きな鳥』などが含まれています。また、さまざまな会場での音楽朗読ライブを通じて、声優と音楽の新しい形を模索しています。

最近では、2023年10月にコムカフェ音倉で開催された音楽朗読ライブでは、生と死をテーマにした作品をピアニストとのコラボレーションにより上演しました。これにより、久美子は声優としてだけでなく、プロデューサーや文化推進者としても新たな道を切り開いています。

主な出演作品

久美子は、アニメや劇場作品で多くの役を演じてきました。特に有名な作品には、1982年の『野性の叫び マヤの一生』や『新みつばちマーヤの冒険』、1983年の『光速電神アルベガス』などがあります。また、劇場アニメでは『シュンマオ物語タオタオ』やOVAの『戦え!!イクサー1』にも出演。

彼女の幅広い活動と献身的な姿勢は、日本の声優業界において大きな影響を与え続けています。

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