水戸市立競技場

水戸市立競技場について

水戸市立競技場、通称ケーズデンキスタジアム水戸は、茨城県水戸市に位置する多目的スタジアムです。この施設は陸上競技場としても利用されていますが、主にサッカークラブの水戸ホーリーホックのホームグラウンドとして知られています。スタジアムは水戸市が所有し、公益財団法人水戸市スポーツ振興協会が運営しています。2009年からはケーズホールディングスの命名権取得により、現在の名称が使用されています。

施設の詳細

この競技場は、日本陸上競技連盟から第2種公認を受けており、400メートルのトラックが9レーン完備されています。フィールドは天然芝で、106メートル×69メートルの規模です。収容人数は約12,000人で、メインスタンドに7,000席が設けられています。また、109席の来賓席や120席の記者席、28席の車いす席、2,000席の芝生席もあり、観客の快適さが配慮されています。特に大型映像装置「アストロビジョン」が設置されており、ストップウォッチ機能も搭載されています。

駐車場も整備されており、最大で800台を収容できるエリアがありますが、試合が開催される際は混雑が予想されるため、公共交通機関の利用や近隣の臨時駐車場が推奨されています。

歴史と改修

競技場は1987年に開場しましたが、当初は観客席が限られており、Jリーグの基準には適さない状況が続いていました。水戸ホーリーホックは一時的に那珂市やひたちなか市の他の施設を利用していましたが、2009年に大規模な改修が行われました。この改修により、ナイター照明や大型ビジョンが新設され、メインスタンドが広げられました。それに伴い、2009年10月にはリニューアルオープンを迎え、以来水戸ホーリーホックの本拠地として定着しています。

さらに、現在の収容人数約12,000人のうち、芝生席が2,000席あり、日本陸上競技連盟の規定には適合していますが、J1昇格にはさらなる座席数の増加が求められています。このため、水戸市ではJ1規格への改修工事の計画が進められていますが、震災後の復興予算に関連しており、実施時期が延期される可能性もあります。

アクセス・周辺情報

水戸市立競技場へのアクセスは、公共交通機関を利用するのが便利です。水戸駅から9.2kmの距離にあり、市立競技場行きのバスが土日祝日に運行されています。車でのアクセスも可能で、常磐自動車道の水戸ICから約6.7kmの位置にあります。しかし、試合日には車の利用が混雑を招くことがあるため、計画的な移動が推奨されます。

アクティビティやイベントも多彩で、水戸ホーリーホックの試合のほか、様々な陸上競技大会やラグビーの試合が開催されています。競技場は地域スポーツの中心地としての役割を果たし、市民に愛される施設となっています。

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