水曜どうでしょう写真集

水曜どうでしょう写真集

『水曜どうでしょう写真集』（すいようどうでしょうしゃしんしゅう）は、北海道テレビ放送が制作したバラエティ深夜番組『水曜どうでしょう』に関連する写真集です。これまでに二冊が発行されており、それぞれに特有の魅力を持っています。

概要

この写真集は、番組のロケの合間に、ディレクターや出演者が撮影した様々な写真を集めたものです。ロケ先の美しい風景、出演者の自然な表情、さらには普段はあまり目にすることのない制作スタッフやD陣の姿も収められており、番組ファンにとって堪能できる貴重な一冊となっています。

第1弾

最初の写真集は1999年に発行されました。この時期は、1996年から1999年までの4年間に撮影された写真が使用されており、番組の人気が確立され様々な取り組みを行い始めた年でもありました。特にアメリカ横断企画の第1夜では、撮影の様子が実際に放送され、多くのファンに支持されたことは言うまでもありません。

本書には、写真だけでなく鈴井・大泉が記した「北欧ロケ日記」など、番組の主要メンバーである4人が執筆したエッセイも掲載されています。彼らの素朴で魅力的な文章は、撮影現場でのエピソードや感情を垣間見ることができ、読者を惹きつけます。

第2弾

次の写真集は2003年5月に発行されました。この時は、1998年から2002年の番組終了までの5年間に撮影された写真が使用されています。特筆すべきは、発行部数が3万部に達した点です。

一般的な写真集と異なり、この第2弾では一度印画紙に焼かれた写真をトリミングや加工を施すのではなく、ネガフィルムから直接取り込んだ情報を精緻に再現する印刷方式が採用されました。ため、印刷用紙には当時絶版の「ミルトGA」を使用し、メーカーに直接交渉して生産をお願いしたと伝えられています。これにより、写真のクオリティが高く保たれたのです。

さらに、文章は「必要最小限」に留められ、多くは巻末にあるメモやコラム形式で纏められています。このシンプルな構成が、写真集としての本来の魅力を引き立てています。

当初2007年に再版の予定もあったのですが、その際に不適切な内容が含まれていたために再版は見送られました。結局、2009年2月に該当部分を修正した改訂版が発売されることになりました。

まとめ

水曜どうでしょう写真集は、その魅力的な写真とエッセイによって、視覚的にも情緒的にもファンを楽しませる作品となっています。ロケの裏側や出演者の素顔を感じることができるこの写真集は、ファンならずとも手に取ってみる価値がある一冊と言えるでしょう。

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