水曜プレミアシネマ

水曜プレミアシネマについて

『水曜プレミアシネマ』は、2012年4月4日から2013年3月27日までの間、TBS系列で毎週水曜日の21:00から22:54まで放送されていた映画番組です。本番組の略称は「水曜プレシネ」、英語では「WEDNESDAY PREMIER CINEMA」と表記されていました。その後、この番組は2013年4月3日から『水曜プレミア』という後継番組に引き継がれましたが、こちらも映画放送回については一貫して扱われています。

概要

TBSで映画の定期放送枠が復活したのは、実に18年半ぶりのことでした。これは、以前毎日放送（MBS）が製作していた水曜21時からの映画枠と、TBSの日曜20時からの枠を交換する形で実現しました。TBSでは1969年から1987年まで『月曜ロードショー』、その後『ザ・ロードショー』や『火曜ロードショー』など様々な映画番組が放送されていましたが、1993年以降はレギュラーの映画放送が消滅していました。

その後も不定期に映画が放送されていましたが、2012年の開始当初は水曜のゴールデンタイムの視聴率回復を目指す施策の一環として起こされました。また、BS-TBSでは22:00から『水曜デラックス』という別の映画放送が行われ、地上波とBSで同時に映画が放送される、という貴重な状況も見られました。

放送内容とコンテンツ

本番組では、日本国内外の多様な映画が放送され、特にTBS制作の映画作品が中心となりました。この番組には、映画コメンテーターとしてLiLiCoが起用され、「コンシェルジュ」として視聴者に作品を紹介しました。特に初回に放送された『ライオン・キング』は印象的で、多くの視聴者の関心を集めました。その後も『ワイルドスピード』まで数々の作品が放送され、充実した内容がウリでした。

新たな挑戦として、日本語吹き替えの新規制作は行われず、主に既存の吹き替えを使用しましたが、一部の映画では声優の変更なども行われました。例えば、『グリーン・ホーネット』や『スチュアート・リトル』については、新たに吹き替え直されたセリフも話題となりました。

番組の終焉とその後

『水曜プレミアシネマ』は2013年3月27日で放送を終了し、翌日の4月3日から『水曜プレミア（第2期）』に改題されました。この新しいプログラムでは映画以外の多彩な企画も展開されることとなり、2013年10月からの新たな体制において、幅広いコンテンツが提供され続けました。しかし、2014年4月の改編で再び番組は終了し、2012年4月に始まった映画枠はわずか2年で幕を閉じることとなります。

まとめ

全86回、82作品が放送された『水曜プレミアシネマ』は、多くの視聴者に愛された映画番組として記憶されており、その後の系列番組にも影響を与えました。歴史あるTBSの映画番組の流れを受け継ぎつつ、新たな試みで視聴者を楽しませることに成功したテレビ番組の一つと言えるでしょう。

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