水瀬凛

水瀬凛：美少女ゲームを彩るイラストレーター、原画家

水瀬凛（みなせ りん）は、1979年生まれ、神奈川県出身の女性イラストレーター、ゲーム原画家です。フリーとして活動する傍ら、同人サークル「PARANOIA MAX」を主宰しています。

デビューのきっかけと初期の活動

2001年頃から『電撃姫』や『カラフルピュアガール』などの雑誌で、フリーのイラストレーターとして活動を開始。同時に、同人サークル「PARANOIA MAX」での活動も行います。転機となったのは、F&Cと『カラフルピュアガール』の合同で行われた原画家オーディション企画「美少女ゲームクリエイター」でした。約400人の応募者の中から見事合格し、2004年にF&Cの金杉はじめ氏率いる新ブランドTHE LOTUSの第1作『空色の風琴』で、ゲーム原画家としてデビューを果たします。

代表作と評価

2005年には、カクテル・ソフトの看板シリーズ『Pia♥キャロットへようこそ!!G.O. 〜グランド・オープン〜』の原画を担当。担当キャラクターの一人である衣坂小春は、発売後のメーカー公式HP人気投票で1位を獲得するなど、大きな人気を集めました。その後も、いくつかの作品で原画を担当し、その実力を高く評価されています。

2012年には、PHP研究所から出版されたライトノベル『ウルトラマン妹』のイラストを担当するなど、活躍の幅を広げています。

画風の特徴

水瀬凛の画風は、可愛らしい女の子と魅力的な衣装が特徴的です。オーディション企画の審査員であった金杉はじめ氏は、二次審査の時から水瀬氏に注目しており、原画を依頼することを決めていたと語っています。特に、勢いのあるラフ絵や線画にも雰囲気が感じられる点を評価していました。また、昔憧れていた原画家として橋本タカシ氏の名前を挙げており、瞳の描き方には橋本氏の初期の画風の影響が見られます。

人となり

ペンネームは、好きな文字の組み合わせから名付けられました。『カラフルピュアガール』の創刊号からの読者であり、業界に対して抵抗感はなかったようです。また、愛犬家としても知られ、「弁慶」という名前の犬を飼っていました。弁慶は2008年3月6日に14歳で亡くなっています。

主な参加作品

アダルトゲーム

空色の風琴（THE LOTUS）
Pia♥キャロットへようこそ!!G.O. 〜グランド・オープン〜（カクテル・ソフト）
ぴあきゃろG.O.TOYBOX 〜サマーフェア〜（カクテル・ソフト）
ぴあきゃろG.O. TOYBOX2 〜スプリングフェア〜（カクテル・ソフト）
ティルアぱにっく（カクテル・ソフト）
Pia♥キャロットへようこそ!!G.O.SE（カクテル・ソフト）

一般ゲーム

たまきゅう（NECインターチャネル）
空色の風琴-Remix-（プリンセスソフト）
Pia♥キャロットへようこそ！！G.O.～SUMMER FAIR～（Piacci）

ライトノベル

ウルトラマン妹（スマッシュ文庫）

その他

きみにおくるぼくのうた（雑誌『電撃姫』の読者参加企画）
水瀬凛のガルコレ!（雑誌『E☆2』の読者参加企画）
強制安眠導入CD「おやすみなさいは一度だけ」シリーズ（BOOST ON、キャラクターデザイン・ジャケット画）


出典

『カラフルピュアガール』2002年8月号、2002年11月号、ビブロス刊

外部リンク

* PARANOIA MAX（本人HP）

水瀬凛は、その才能と努力によって、美少女ゲーム業界において確固たる地位を築き上げました。今後の活躍にも期待が高まります。

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