水田圭介

水田圭介氏：プロ野球から指導者へ、そして社会人野球界の貢献

水田圭介氏は、1980年生まれの元プロ野球選手です。大阪桐蔭高校時代は55本塁打を放つなど、打撃センスに秀でていましたが、甲子園出場は叶いませんでした。高校卒業後はプリンスホテルに進み、プロ野球選手を目指していましたが、チームの廃部により、2000年のドラフトで西武ライオンズから7位指名を受け、プロ入りを果たします。

プロ野球での活躍

西武時代、水田氏はルーキーイヤーにフレッシュオールスターゲームに出場するなど、将来を期待される選手でした。2005年にはファームで打率3割を記録し、守備力と確実性のある打撃が評価されていました。2006年には開幕一軍入りを果たし、途中出場ながらも活躍。特に記憶に残る出来事として、北海道日本ハムファイターズ戦で、プロ初本塁打をランニングホームランで達成しました。これは2リーグ制後4人目という快挙でした。

その後、スイッチヒッターへの転向や右打ちへの回帰など、打撃フォームの模索を続けました。西武時代は主に守備固めや代走として出場する機会が多かったものの、持ち前の堅実な守備と勝負強さでチームに貢献しました。2009年には阪神タイガースへトレード移籍。阪神では主に守備固めや代走としてプレーし、2010年には中日ドラゴンズへ移籍しました。中日では、一軍と二軍を行き来する日々が続きました。

ヤクルトスワローズ時代には、2013年に7年ぶりの本塁打を放つなど、持ち前の打撃センスの片鱗を見せました。しかし、2013年シーズン終了後に戦力外通告を受け、現役を引退することとなります。

引退後と指導者としてのキャリア

引退後は、東京都東大和市のトムス野球塾で講師を務め、指導者としての道を歩み始めます。2016年には野球塾Brillar（ブリジャール）を設立し、塾長として小中学生への野球指導に情熱を注いでいます。

社会人野球での現役復帰

2019年からは、富山県のクラブチームであるロキテクノベースボールクラブ（現ロキテクノ富山）に内野手兼任コーチとして現役復帰。選手兼任コーチとしてチームを支えました。2020年に楽天の渡辺直人が引退したことにより、水田氏は「松坂世代最後の野手」と呼ばれるようになりました。2022年からは選手を引退し、野手総合コーチとして後進の育成に尽力しています。

選手としての特徴

水田氏は内外野をこなせるユーティリティープレイヤーとして知られています。堅実な守備と、パンチ力のある打撃、そして小技の巧さを持ち合わせていました。打撃面では常に課題を抱えながらも、持ち前の明るさと粘り強さで、プロ野球界で13年間プレーしました。

まとめ

水田圭介氏は、プロ野球選手としての華々しい活躍だけでなく、指導者として、そして社会人野球選手として、野球界に貢献し続けています。その経験と人柄は、多くの野球少年たちの目標となるでしょう。高校時代からの経験、プロでの苦悩、そして指導者としての充実感、その全てが水田圭介氏のキャリアを彩るものです。これからも指導者として、野球界に貢献し続けることでしょう。

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