水船17号型

水船17号型（YW-17 class yard water）

水船17号型は、海上自衛隊の第1種支援船に分類される艦艇で、一般には「みずぶね」と呼ばれています。この船の主な役割は、停泊中の艦艇に真水を供給し、さらに様々な補給物資を届けることです。そのため、主に基地の港務隊や、大型艦が常駐していない基地の分遣隊に配備されています。

設計と構造

この船は、油船203号型を基にして真水供給専用に改修されたもので、全体の寸法は310トン型となっています。船には真水を搭載するためのタンクと、給水用のポンプが2基搭載されており、ポンプ用の動力装置やホースも装備されています。また、船尾には最大2.3トンの補給物資を収納できるセクションが設けられています。

さらに、新規に就役する艦艇や修理を行う艦艇のために造船所へ赴いて給水を行うことも計画されており、万が一の渇水や災害時には緊急援助の任務を果たすことも視野に入れています。このため、船は法定装備を備え、居住スペースや簡易的な調理室、食堂、洗面所なども確保されています。さらに、近海航行に必要な性能を持ち、船内には空調設備も完備しています。

印象的な特徴としては、食堂に設置された明かり取り用の天窓が挙げられます。また、満載で航行している際に波が船体に影響を与えないよう、船首にはブルワークが設置されています。

運用と任務

水船17号型は通常、基地内の湾での活動を行いますが、必要に応じて近隣での災害救援任務にも投入されることがあるため、柔軟な運用が可能です。艦艇の支援を行うこの類の船は、海上自衛隊にとって重要な役割を果たしています。

同型船一覧

水船17号型と同じカテゴリーに該当する他の支援船についても言及されており、各種の艦艇がこの分類に入ります。

参考文献

本船型に関しての詳細な情報は、様々な協力的な文献を通じて得ることができます。特に、月刊の艦船関連雑誌や自衛隊装備カタログ、特集記事などが参考にされています。

• - 「月刊 世界の艦船」1979年1月号増刊
• - 「自衛隊装備カタログ」1981年版
• - 「MAMOR」vol.85
• - 「世界の艦船2022年1月号」海人社
• - 海人社編集部「海上自衛隊・海上保安庁 艦船の動向」
• - 菊池雅之編「特集 地方隊を行く第2回 舞鶴地方隊」
• - 矢作真弓著「自衛隊装備完全図鑑」

関連項目

水船17号型は、油船25号型や油船203号型といった他の供給艦と比較されることがあります。特に油船203号型は本船型への変更を経たものであり、興味深い関連性があります。さらに、海上自衛隊の艦艇の一覧や支援船のグループに属することが確認できます。

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