水郷有料道路

水郷有料道路（すいごうゆうりょうどうろ）

水郷有料道路は、茨城県の神栖市から潮来市へと至る、全長9.3kmの道路でした。この道路は、かつて茨城県道路公社が管理する有料道路でしたが、2009年12月30日に無料開放され、現在は茨城県道50号水戸神栖線の一部として活用されています。

路線データ

起点: 鹿島郡神栖町大字筒井字大海道1709番の5
終点: 行方郡潮来町大字延方字下高野内乙2934番の3

歴史

水郷有料道路は、茨城県の主要道路網の一部として、以下の経緯を辿ってきました。

1971年（昭和46年）9月27日: 茨城県が県道平泉潮来線のバイパスとして、水郷有料道路の建設に向けた道路区域を指定（9.287km）。
1972年（昭和47年）1月10日: 茨城県道路公社が茨城県から工事を引き継ぎ、着工を開始。
1974年（昭和49年）4月25日: 水郷有料道路の工事が完了。
1974年（昭和49年）4月26日: 供用開始とともに料金徴収がスタート。当時の料金は、普通乗用車150円、普通貨物車200円、小型車100円、軽自動車50円、大型特殊車400円、自転車20円、原付30円、軽車両20円でした。
1987年（昭和62年）3月26日: 全線が一般県道平泉潮来線のバイパス道路に指定。
1987年（昭和62年）11月20日: 潮来インターチェンジ（IC）の開設に伴う取り付け道路が供用開始。
1988年（昭和63年）2月25日: 鹿島郡神栖町大字筒井地内の区間が4車線化。
1988年（昭和63年）4月1日: 通行料金の普通回数券割引率が最大2割以下に変更。
1989年（平成元年）1月15日: 神栖町大字下幡木地内の区間が4車線化。
1991年（平成3年）2月14日: 鰐川橋を除く区間が4車線化。同時に通行料金が改定され、普通車150円、大型車（I）260円、大型車（II）570円、軽自動車等100円、軽車両等20円となりました。
1991年（平成3年）3月11日: 鰐川橋を含む全線（9.3km）の4車線化が完了。
1994年（平成6年）4月1日: 全線が主要地方道水戸神栖線に指定。
1997年（平成9年）4月1日: 通行料金が再度改定され、普通車150円、大型車（I）270円、大型車（II）580円、軽自動車100円、軽車両等20円となりました。
2009年（平成21年）12月30日: 無料開放。当初の料金徴収期間満了予定は2013年4月25日でしたが、前倒しで無料化されました。

料金（当時）

無料開放前の料金は以下の通りでした。

普通車: 150円
大型車（I）: 270円
大型車（II）: 580円
軽自動車等: 100円
軽車両等: 20円

料金所は鰐川橋の北詰にあり、潮来IC前後など鰐川橋以外の区間のみを通行する場合には料金は徴収されませんでした。回数券も販売されており、購入金額に応じて最大で2割以下の割引が適用されました。路線バスについては、特別に3割引の回数券が利用できました。

料金徴収期間は、当初1974年の供用開始から39年間とされていましたが、2009年に前倒しで無料開放されました。

沿線施設

水郷潮来バスターミナル

接続道路

国道51号
(13) 潮来IC（東関東自動車道）
国道124号

平成14年送電線倒壊事故

2002年（平成14年）10月1日、台風21号の影響で、水郷有料道路上空を横断する送電線鉄塔（香取線、湖南線、鹿島線）7基が倒壊、2基が折損しました。切断された送電線の一部が道路を跨いだため、翌2日午前7時過ぎまで通行止めとなりました。東京電力は、鉄塔を約50日で仮修復し、11月29日に事故報告書を公表しました。

関連情報

関東地方の道路一覧
無料開放された道路一覧

出典

東京電力「台風21号の強風に伴う送電鉄塔倒壊事故の原因と対策等について」。2002年11月29日。
国土交通省『検証2002年の自然災害』「台風21号が首都圏を直撃」。

外部リンク

茨城県道路公社

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