水野高明

水野高明（みずの たかあき）は、1907年8月21日に生まれ、1996年2月12日に亡くなった日本の土木工学者です。彼は、九州大学の総長や日本コンクリート工学協会の会長を務め、日本の土木工学の発展に大きく貢献しました。

生涯

福岡県出身の水野は、1930年に九州帝国大学工学部土木工学科を卒業しました。その後、内務省技師を経て、1938年に母校である九州帝国大学の助[[教授]]に就任しました。1943年には教授に昇進し、土木工学の研究と教育に尽力しました。1948年には九州大学で工学博士号を取得しています。

1967年には九州大学の総長に就任し、大学運営においてもリーダーシップを発揮しました。1969年に九州大学を名誉[[教授]]となられた後も、1978年から1993年まで攻玉社工科短期大学の学長を務め、後進の育成に尽力しました。また、1984年には日本コンクリート工学協会の会長に就任し、コンクリート工学の発展にも貢献しました。

水野は、間組の顧問も務めるなど、実務の面でも活躍しました。その功績が認められ、1977年には土木学会功績賞を受賞、1981年には勲二等旭日重光章を受章しました。

研究分野

水野の専門はコンクリート工学であり、特に鉄筋コンクリート構造物の研究に力を注ぎました。彼の研究は、コンクリート構造物の設計や施工において重要な基礎となり、日本の土木工学の発展に大きく貢献しました。また、彼は教育者としても優れており、多くの優秀な土木技術者を育成しました。

著書

水野は、自身の研究成果をまとめた著書も出版しています。その代表的なものとして、『鉄筋コンクリート工学』（森北出版、1964年）が挙げられます。この著書は、鉄筋コンクリート構造物の基礎理論や設計法について解説したもので、多くの土木技術者や学生に読まれています。

死去

1996年、水野高明は心筋梗塞のため、88歳でその生涯を閉じました。彼の業績は、日本の土木工学の歴史に深く刻まれています。

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