氷炎 死んでもいい

テレビドラマ『氷炎 死んでもいい』

『氷炎 死んでもいい』は、1997年3月から6月にかけて東海テレビが制作し、フジテレビ系列で放送された昼のテレビドラマです。全65回にわたって放送されたこの作品は、原作として高樹のぶ子の小説『氷炎』を基にしています。

あらすじ

物語の中心人物は、料理学院でフランス料理を教えている氷見子（演：小川知子）という女性です。彼女はエンジニアの夫・武雄（演：下條アトム）、20歳の娘・佐和（演：川幡由佳）、そして姑の里子（演：市川千恵子）と共に穏やかな家庭生活を営んでいます。しかし、こうした日常がある日、氷見子の過去に深く関わる人物の帰国によって一変します。

その人物とは、彼女の昔の恋人である光介（演：速水亮）です。光介はフランスから帰国し、氷見子の職場で上司となります。互いに家族を持ちながら23年ぶりに再会した二人は、かつての青春の思い出が蘇ることで、次第に再び惹かれ合うようになります。しかし、この不倫の恋は彼らの家族に悲劇をもたらす結果となるのです。

登場人物

主なキャストには、氷見子の他にも、彼女の夫・武雄や娘・佐和、姑の里子がいます。光介の妻である雅子（演：一柳みる）や光介の母香津子（演：堀江奈々）も物語に関与し、登場人物たちの複雑な関係がドラマを引き立てます。その他にも、森田（演：井田州彦）や多賀基史らが物語に彩りを添え、観る者を惹きつけます。

制作スタッフ

このドラマは多くの才能を集めた作品でもありました。脚本は小森名津、演出は奥村正彦や松生秀二などが手がけ、全体のクオリティを高める役割を果たしました。音楽は林哲司が担当し、シーンの雰囲気を引き立てるのに一役買っています。制作は東海テレビ放送が行い、さまざまな技術協力を得てクオリティの高い映像が実現されました。

主題歌

主題歌『死んでもいい〜nothing lasts forever』は、歌手の国分友里恵によって歌われ、視聴者の心に残る印象深い楽曲として知られています。この曲は物語のテーマにも共鳴し、最後まで視聴者を引き込む要素となっています。

『氷炎 死んでもいい』は、家庭と恋愛が交錯する人間ドラマを描き、視聴者に多くの感情を呼び起こす作品です。不倫がもたらす悲劇と、家族の形、愛の意味を問いかけるドラマとして、今もなお語り継がれています。

もう一度検索