氷見市立西部中学校

氷見市立西部中学校の概要

氷見市立西部中学校（ひみしりつせいぶちゅうがっこう）は、富山県氷見市に位置していた市立の中学校です。この学校は、地域の教育環境を支えるために1947年に設立され、2020年に閉校するまでの約73年間、地元の生徒たちに学びの場を提供していました。

沿革

氷見市立西部中学校の歴史は1947年に遡ります。元々、熊無村、速川村、久目村、上庄村の4つの村が組織した「上庄谷中学校」として設立され、開校当初は近隣の小学校の校舎を借りて分教場が設けられました。1894年には、学校本体への8教室の増築工事が開始されるなど、少しずつ施設の充実が図られました。

1949年には校舎が完成し、久目分校が本校に統合されることとなりました。その後、1953年4月には上庄地区が上庄中学校として分立し、同年の11月にはさらに校舎に6教室と体育館が追加され、落成式が催されました。

1954年4月には「西部中学校」という名前に改称され、その後地域に根付いた教育を推進しました。1979年には新しい校舎の起工式が行われ、1980年には鉄筋コンクリート製の3階建ての新校舎が完成し、同時に冬季用寄宿舎も整備されました。

1989年には体育館が完成し、1992年には特別教室の校舎棟も竣工するなど、教育環境が大きく改善されました。

しかし、時代の変化と共に学校の在り方も変わり、2020年3月には氷見市立明和小学校、速川小学校、久目小学校との統合が決まり、氷見市立西の杜学園として新たなスタートを切ることとなりました。その結果、同年の3月13日に閉校式が行われました。

通学区域

氷見市立西部中学校の通学区域は、氷見市立明和小学校、速川小学校、久目小学校の学区に広がっており、多くの生徒たちがこれらの小学校から通っていました。各小学校からの距離も考慮され、地域の特性に即した通学路が設定されていました。

周辺環境

学校の周辺には、富山県道64号高岡氷見線が通っており、交通の便も良好でした。また、地元の自然に恵まれた環境が、学生たちの学びや活動を支える一因となっていました。

著名な出身者

西部中学校からは、ハンドボール選手の西山清氏をはじめ、多くのスポーツ界で活躍する人材が生まれました。西山氏はロサンゼルス五輪・ソウル五輪の日本代表選手として知られています。

関連項目

閉校後も、氷見市立西部中学校の歴史は地元の教育の一部として記憶され続けます。また、富山県内の廃校一覧にもその名前が刻まれ、次世代の教育のための参考資料となることでしょう。

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