永井和恵

永井和恵（現姓：南條）は、1972年5月19日生まれ、京都府宇治市出身の日本の柔道家です。身長153cm。

5歳で柔道を始めた永井は、北宇治中学時代に48kg級の選手ながら、無差別で争われる京都府柔道大会で優勝を果たしました。成安女子高校に進学後、全国高校選手権で1年から2連覇を達成。2年時には福岡国際で3位入賞を果たしましたが、世界ジュニアでは初戦敗退という苦杯も舐めました。高校3年時の体重別選手権では、決勝で江崎史子に敗れ2位に終わりました。

1991年、筑波大学に進学。体重別選手権では準決勝で田村亮子に敗れて3位。翌年も同様に田村に敗れ、上位進出はなりませんでした。1993年からは階級を52kg級に上げ、1994年の学生体重別選手権で優勝を飾ります。1995年にダイコロ所属となると、全国女子柔道体重別選手権大会で優勝しました。

1996年3月の体重別選手権決勝では、大学・会社の同期である菅原教子に敗れ、アトランタオリンピック代表の座を逃します。しかし、同年12月の福岡国際決勝では菅原に勝利し、見事初優勝を果たしました。1997年5月の体重別選手権では菅原に勝利し、世界選手権代表に選出。続いて釜山で開催された東アジア大会では、アトランタオリンピック銀メダリストである地元韓国の玄淑姫を破り、優勝を果たしました。しかし、10月の世界選手権では3回戦で敗退。12月の福岡国際では2連覇を達成しました。1998年5月の体重別選手権でも2連覇を達成。同年12月のアジア大会では準決勝で敗れ3位に終わりました。

1999年5月の体重別選手権では楢崎教子を破り、大会3連覇を達成。しかし、国際大会での実績不足を理由に世界選手権代表には選出されませんでした。その後、楢崎が世界選手権で優勝したことにより、シドニーオリンピック代表の座は遠のき、階級を57kg級に上げてオリンピック出場を目指すことになります。しかし、全国女子柔道体重別選手権大会では3回戦で敗退。翌年の体重別選手権でも初戦で敗れました。

2001年3月、元65kg級の強化選手だった南條充寿と結婚。同年4月の体重別選手権では52kg級に戻して3位入賞を果たしました。現役引退後は、仙台大学柔道部で夫と共に指導にあたっています。2018年2月からはハンガリー代表チームのサポートにも携わり、同国代表が来日した際には指導を行っています。

主な戦績

48kg級
全国高校選手権 優勝（1989, 1990年）
全日本女子柔道強化選手選考会 優勝（1989年）
福岡国際 3位（1989年）
体重別 2位（1990年）3位（1991年）
全日本女子柔道強化選手選考会 2位（1991年）3位（1992年）
52kg級
学生体重別 優勝（1994年）
全国女子柔道体重別選手権大会 優勝（1995年）
体重別 優勝（1997, 1998, 1999年）
福岡国際 優勝（1996, 1997年）
東アジア大会 優勝（1997年）
* アジア大会 3位（1998年）

(出典: JudoInside.com)

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