江崎史子

江崎史子：柔道界に名を刻んだ闘士

1971年、長野県松本市で生まれた江崎史子は、小学校4年生の頃、父親の影響で柔道の道へ足を踏み入れました。近所の道場で汗を流し、才能を開花させていきます。

中学生時代から頭角を現し、全日本女子柔道体重別選手権大会で活躍。52kg級で惜しくも2位に終わるも、翌年には階級を48kg級に下げて見事優勝を飾ります。その後も世界選手権で2位入賞を果たすなど、その実力は早くから注目を集めていました。

高校時代も世界選手権で活躍。しかし、中国やイギリスの強豪選手に惜しくも敗れ、2位という結果に終わります。1988年のオリンピック公開競技でも、惜しくも銀メダルに。ライバルとの接戦が続くなか、江崎選手の才能と強さが際立っていました。

1989年には、全日本女子柔道体重別選手権大会で、当時52kg級で活躍していた山口香選手に一本勝ち。この勝利は、山口選手が現役を引退するきっかけの一つにもなりました。しかし、続く世界選手権でも、再び2位という結果に終わります。

筑波大学に進学後は、全日本女子柔道体重別選手権大会で5連覇という偉業を達成。1990年のアジア大会では、決勝で中国の選手を破り、念願の優勝を掴みます。

しかし、1991年の全日本女子柔道体重別選手権大会では、後に日本の女子柔道を牽引する田村亮子選手に敗れ、世界選手権代表の座を逃します。福岡国際では、世界チャンピオンを破るも、決勝で田村選手に惜敗。この試合で肩を負傷するなど、激闘の連続でした。

その後も、全日本女子柔道体重別選手権大会で上位入賞を果たすなど活躍を続けますが、大学卒業後は以前のような活躍は影を潜めます。それでも、柔道界への貢献は大きく、多くの選手たちに刺激を与え続けました。

江崎史子の柔道人生は、常にライバルとの激しい闘いと、頂点への飽くなき挑戦の歴史でした。数々の栄光と惜敗、そして常に進化を続ける柔道家としての姿は、後世の柔道選手たちに大きな影響を与え続けていると言えるでしょう。

主な戦績

1985年：全日本女子柔道体重別選手権大会 2位
1986年-1990年：全日本女子柔道体重別選手権大会 5連覇
1986年：世界[[柔道選手権大会]] 2位
1987年：世界[[柔道選手権大会]] 2位
1987年：福岡国際 1位
1988年：オリンピック公開競技 2位
1989年：世界[[柔道選手権大会]] 2位
1990年：アジア大会 1位
1991年：全日本女子柔道体重別選手権大会 2位
1992年：全日本女子柔道体重別選手権大会 3位
1994年：実業柔道選手権大会 3位
1995年：実業柔道選手権大会 3位

(出典：JudoInside.com)

江崎史子の活躍は、日本の女子柔道の発展に大きく貢献しました。彼女の闘志と技術は、多くの柔道ファンに感動と興奮を与え続け、日本の柔道史にその名を刻み込みました。 彼女が残した功績は、これからも語り継がれていくことでしょう。

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