永井直時

永井直時（ながい なおとき）は、江戸時代前期の大名で、摂津高槻藩の第2代藩主として知られています。

生い立ちと家督相続

寛永15年（1638年）3月、山城長岡藩主・永井直清の嫡男である直吉の長男として誕生しました。万治2年（1659年）12月28日には、從五位下に叙せられ、市正と称しました。

寛文9年（1669年）に父・直吉が祖父に先立って早世したため、家督を継ぐことになります。ただし、一説には直吉は病弱であり、寛永12年（1635年）に既に世嗣を廃され、直時が世嗣となっていたとも言われています。いずれにしても、寛文11年（1671年）に祖父が亡くなると、その後を継いで3月10日に藩主となりました。

藩主として

藩主としての永井直時の具体的な事績については、残念ながら詳細な記録は残っていません。しかし、当時の大名として、藩政を運営し、領民を統治する役割を担っていたことは間違いありません。

後継者

延宝8年（1680年）7月18日、永井直時は43歳でこの世を去りました。実子には女子しかいなかったため、養子の直種（永井尚征の四男で、直時の正室の兄弟）が跡を継ぐことになりました。この直種が、後の高槻藩を担っていくことになります。

永井直時は、短くも激動の時代を生きた大名であり、その生涯は、江戸時代初期の政治情勢や大名家の家督相続のあり方を垣間見ることができるものと言えるでしょう。

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