永守知博

永守知博（ながもり ともひろ）氏は、1976年2月22日生まれの実業家であり、エルステッドインターナショナル株式会社の代表取締役社長を務めています。彼のキャリアは、その学術的な背景と、多様な経験に裏打ちされています。

京都府京都市出身の永守氏は、ニデック創業者の永守重信氏を父に持ちます。京都成章高等学校を経て、1998年に明治大学理工学部電気科を卒業。さらに2000年には、明治大学大学院理工学研究科電気電子工学専攻を修了しました。大学院では磁石の研究に取り組み、その成果は学会で高く評価され、賞を受賞しています。この時期の研究活動は、彼の論理的思考力と問題解決能力を養う上で重要な役割を果たしたと考えられます。

大学院修了後、永守氏は成績優秀者として学校推薦枠を利用し、2000年に富士通株式会社に入社しました。しかし、2002年3月に富士通を退社し、新たな挑戦として留学を決意します。留学先では、経営学を専門的に学び、2005年にサフォーク大学で経営学修士（MBA）を取得しました。この留学経験は、彼のビジネスに対する視野を広げ、経営者としての基盤を築く上で非常に重要なものとなりました。

帰国後、永守氏は日本電産（現ニデック）のグループ会社での勤務を経て、2009年4月に神奈川県川崎市にエルステッドインターナショナル株式会社を設立し、代表取締役社長に就任しました。当初、同社は製造業向けのポータルサイト「Makers-IN」を運営していましたが、2014年1月1日までに閉鎖されました。その後、会社は2016年にヘルスケア分野へと事業を大きく転換し、現在に至ります。この事業転換は、時代の変化を読み取り、新たな市場機会を捉える永守氏の経営手腕を示すものと言えるでしょう。

永守知博氏は、その学術的なバックグラウンドと、企業での実務経験、そして留学で得た経営知識を活かし、エルステッドインターナショナル株式会社を率いています。彼のこれまでのキャリアは、常に変化を恐れず、新しい分野へ挑戦し続ける姿勢を示しており、今後の活躍が期待されます。

参考情報
エルステッドインターナショナル株式会社
永守知博の起業ブログ - ウェイバックマシン（2009年1月2日アーカイブ分） - Ameba Blog

もう一度検索