永昌寺 (関市小瀬)

永昌寺は、岐阜県関市小瀬に位置する曹洞宗の寺院であり、松尾山を山号としています。本尊は釈迦如来で、中濃八十八ヶ所霊場の21番札所としても知られています。

寺の歴史は、享禄元年（1528年）に遡ります。木曽義仲の末裔であり、小瀬鵜飼の鵜匠の祖とされる足立新兵衛が開基となり、快庵妙慶を開山として、関龍泰寺から建物を移築し、小瀬杉洞に清伝庵として創建されました。その後、寺格が上がり、永昌寺と改称されました。

現在の場所に移転したのは、享保13年（1728年）7月のことです。以前の境内地から西へ約300メートルの場所に移り、現在に至ります。

永昌寺の境内には、樹齢450年を超える銀杏の老樹がそびえ立っており、関市によって天然記念物に指定されています。この老樹は、寺の歴史を見守り続けてきた象徴とも言えるでしょう。

また、本堂の西側には松尾稲荷が祀られており、毎年6月にはその祭礼が執り行われます。地域の人々にとって、永昌寺は信仰の場であると同時に、歴史と自然を感じられる大切な場所となっています。

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