永遠 (ZARDのアルバム)

アルバム『永遠』について

ZARDの8枚目のオリジナルアルバム『永遠』（えいえん）は、全13曲を収録しており、これまでのアルバムの中で最多の曲数を誇ります。特に、このアルバムは初めて総収録時間が1時間を超えたことでも注目されています。収録された曲のうち、カップリングを含むシングル曲が9曲、セルフカバー曲が1曲という構成になっており、実質的に新曲は3曲となっています。

この作品からは、各トラックごとのバックコーラス、ギター、キーボードなどの演奏者名が歌詞カードの裏面に記載されるようになり、これも一つの新しい試みとして評価されました。シングル曲である「Don't you see!」や「君に逢いたくなったら…」はセレクションアルバム『ZARD BLEND 〜SUN&STONE〜』に収録されているため、オリジナルアルバムには含まれていません。

初回特典とジャケットデザイン

アルバムの初回特典として、8cmボーナスディスクが付属されています。このボーナスディスクには、ピチカート・ファイヴの小西康陽がプロデュースした「Can't take my eyes off of you」が収められています。アルバムのジャケットアートにはフランスの画家フローランス・デガによる作品が使用されており、視覚的にも楽しませてくれます。また、特典として同封された応募はがきからは、1999名に抽選で30cmのLP版がプレゼントされました。

そしてこのアナログ盤は、限られた枚数でインディーズから発売され、オリコンチャートでは50位を記録しました。これはシングルの連続トップ10記録に貢献し、30thシングル『痛いくらい君があふれているよ』からの計算がされています。

制作陣と坂井泉水の思い

アルバムの制作には、織田哲郎や栗林誠一郎などの著名なコンポーザーが参加しており、多くの新人も起用されています。坂井泉水はこのアルバムのタイトルについて、「音楽が永遠にスタンダードになれば」との思いを込めたと述べています。1999年2月20日に放送された「COUNT DOWN TV|COUNT_DOWN_TV」では、坂井本人が「永遠」について語る肉声コメントとレコーディングの模様が映し出されましたが、残念ながら、放送されたVTRは坂井の死後に公開されることとなりました。

アルバムの記録と影響

『永遠』は、オリジナルアルバムにおいてZARD最後のミリオンセラーとなり、販売初週で61.3万枚、累計で115万枚を売り上げるなど、絶大な人気を誇りました。また同年、ベストアルバム『ZARD BEST The Single Collection 〜軌跡〜』『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』も発売され、共に『第14回日本ゴールドディスク大賞』でロック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

収録曲とその特徴

アルバムは19の楽曲で構成されており、各楽曲にはそれぞれ独自の魅力があります。「永遠」は22ndシングルの表題曲で、バックコーラスは全員が外国人で構成されており、ニューヨークでミックスダウンが行われました。「My Baby Grand 〜ぬくもりが欲しくて〜」や「運命のルーレット廻して」など、他にも多くのシングル曲があり、それぞれの楽曲がZARDのスタイルを色濃く反映しています。

まとめ

『永遠』は、ZARDの歴史の中で特に記念すべきアルバムであり、彼らの音楽が今後もずっと愛され続けていくことを象徴しています。多様な楽曲と新たな試みが詰まったこのアルバムは、ZARDファンにとって必聴の一枚でしょう。

もう一度検索