永遠のエルザ

永遠のエルザ

ジョイ・アダムソンによるノンフィクション作品『永遠のエルザ』（1961年刊行）は、前作『野生のエルザ』の続編として、野生に帰ったライオン、エルザの子供たちのその後を描いた物語です。

あらすじ

野生に戻ったエルザとの再会を果たしたジョイ・アダムソンは、遠方の村に滞在中、夫のジョージからエルザ危篤の知らせを受けます。ジョージの懸命な手当ても虚しく、エルザは感染症で命を落としてしまいます。残されたのは、石積みの墓と3頭の幼い子ライオンたちでした。父親ライオンの行方も分からず、ジョイとジョージは子ライオンたちの将来を深く案じます。

人間に慣れていない子ライオンたちは、ジェスパ、ゴパ、リトル・エルザと名付けられ、サバンナへと姿を消します。しかし、食料を求めて村のヤギを襲うようになり、害獣として射殺される危険性が高まってきました。ジョージは、3頭を捕獲する時間を得るために狩猟監視官の職を辞し、キャンプを張って罠を仕掛けます。

なけなしの貯金をはたいて子ライオンたちの捕獲を試みるジョイとジョージ。セレンゲティ国立公園が子ライオンの受け入れを認めたものの、搬入には期限が定められていました。不順な天候にも苦しめられ、困難が続く中、ジョイたちはついに子ライオンの捕獲に成功します。

国立公園ならば射殺される危険もなく、3頭の子ライオンは無事に成長できるでしょう。ジョイは期待を込めて、野生に帰る3頭を見送るのでした。

映画

1972年には、本作を原作としたイギリス映画『永遠のエルザ』が公開されました。前作『野生のエルザ』とは監督・主演が異なりますが、前作の楽曲と映像の一部が使用され、主役以外の主要キャストに同じ俳優を起用することで、作品全体の雰囲気を統一しています。

キャスト

（役名）
（役名）

スタッフ

監督：ジャック・クーファー
製作：ポール・ラディン
製作総指揮：カール・フォアマン
原作：ジョイ・アダムソン
脚色：ミラード・カウフマン
撮影：ウォルフガング・スシッキー
主題歌：『Living Free』歌唱：Julie Budd、作曲：ソル・カプラン、フレディ・ダグラス
音楽：ソル・カプラン

外部リンク

永遠のエルザ - allcinema
永遠のエルザ - KINENOTE
Living Free - オールムービー（英語）
Living Free - IMDb（英語）

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