永遠のスピード

永遠のスピード

「永遠のスピード」は、1998年10月21日に木根尚登によって発表された10枚目のシングルで、特に日本テレビドラマ『Shin-D 1998いずみ白書』の主題歌としても有名です。このシングルは、限定パッケージも用意されており、特別感のあるリリースとなりました。

本作は、木根尚登が2年ぶりに小室哲哉のプロデュースを受けた作品であり、クレジットにも「produced by Tetsuya Komuro」と表記されています。制作過程では、『REMEMBER ME?』での経験やノウハウを活かしたレコーディング手法が採用されました。木根自身は、この制作を映画に例え、プロデューサーを小室哲哉、監督を久保君、脚本を大江千里、自らを主演になぞらえて表現しています。

木根は、事前にいくつかのデモテープを作成しており、それらの中から小室が1曲を選びました。1997年の夏にロサンゼルスにてレコーディングが行われ、木根のデモに対して小室がピアノやシンセサイザーを加え、その後、久保が中心となりその他の楽器のアレンジを進めました。

作詞は大江千里によるもので、テーマは「人としてのあるべき姿、成すべき行い」に焦点を当てています。このテーマは、同じく大江が渡辺美里に提供した楽曲「素顔」と共通点があったため、木根が彼に作詞を依頼し、快く承諾されました。さらに、木根の小説『北京オペラ』においても、同様のテーマが表現されています。

また、カップリング曲「Bless this love (World dub mix)」は、木根の以前の作品『REMEMBER ME?』のリミックス版です。木根は、従来の「REMEMBER ME? (asian spices mix)」の仕上がりに感銘を受け、リミキサーとしてJohn van nestに依頼をしました。当初、リミックス自体は完成していたものの、選曲のまとまりを重視して発表を見送っていた経緯もあったそうです。

「永遠のスピード」は、木根にとってエピックレコードジャパンにおける最後のシングルかつ、8cmシングルとしての最終リリースでもありました。今後の活動に向けた重要な一歩となる記念すべき作品です。

収録曲

• - 永遠のスピード

作詞: 大江千里
編曲: 久保こーじ

• - Bless this love (World dub mix)

作詞: 前田たかひろ
リミックス: John van nest

• - 永遠のスピード (Original Backing Track)

参加ミュージシャン

• - 小室哲哉 - ピアノ・キーボード
• - 久保こーじ - キーボード・ギター
• - 松尾和博 - ギター
• - 住吉中 - ベース
• - ラファエル・パディラ - パーカッション
• - 湯浅公一 - シンセサイザー
• - デイブ・フォード - ミキシング
• - 山本英美・白須恒一・Rina・天方直実・大賀埜々・HIROSHI・久保こーじ - コーラス

このシングルは、木根尚登の音楽キャリアにおいても特別な存在であり、今でも多くのファンに愛されています。

もう一度検索