久保こーじ

久保こーじの音楽キャリア

久保こーじ（本名：久保浩二）は、1964年11月14日生まれの日本の音楽プロデューサー、作曲家、編曲家、キーボーディスト、マニピュレーターです。東京出身で、都立小山台高等学校を卒業後、音楽業界に足を踏み入れました。

初期の活動

高校時代、17歳の頃からローディーとして音楽現場での経験を積み始め、1983年には小室哲哉のバンドに参加。これをきっかけに彼との深い関係が築かれることになります。「小室の一番弟子」と自認する久保は、スタジオワークや情報収集を共にしながら、徐々に音楽制作の世界に足を踏み入れました。これは、久保が小室ファミリーの主要なメンバーとなる重要な転換点といえるでしょう。

TM NETWORK|TM_NETWORKとの関わり

1985年には、TM NETWORK|TM_NETWORKの2ndアルバム『CHILDHOOD'S END』にシーケンサーのプログラマーとして参加。その後、彼はTM NETWORK|TM_NETWORKや小室のプロジェクトにおいて、マニピュレーターおよびサポートキーボーディストとしての役割を果たしました。久保は当初ギターやベースを演奏していましたが、小室からの影響でキーボードの技術も磨いていきました。

ソロデビューとバンド活動

久保は20代前半で自身のバンド「13's Paradise」を結成。その後、1992年にはソロ・アルバム『COZY』をリリースしソロアーティストとしてもデビュー。同年春には伊集院光と共に「ARAKAWA RAP BROTHERS」を結成し、シングルとミニアルバムを発表。また、同年から始まった『オールナイトニッポン』のラジオパーソナリティとしての活動は、彼の知名度を一層高めました。

プロデュース業と音楽の多様性

1994年にはバンド「No!Galers」を結成し、自身の楽曲を含む多くの作品を手掛けました。同バンドは小室プロデュースの作品でもサポートメンバーとして活動を行うなど、音楽シーンにおける重要な存在となりました。久保はこの間に鈴木あみや安室奈美恵、hitomi、篠原涼子といったアーティストへの楽曲提供やプロデュースも行い、多忙な日々を送ります。

音楽教育と後進の育成

音楽活動と並行して、久保は東放ミュージックカレッジにて講師としても関わり、後進の育成にも尽力してきました。また、2000年頃に小室哲哉との関係が変わり、独自のプロデュース活動をスタート。様々な音楽ジャンルに挑戦し続け、クラブ系やフォークデュオWorld、アコースティックユニットのプロデュースなど、音楽の幅を広げていきました。

現在と未来

2022年には音楽レーベル「mirror」をWALLOPと共同で設立するなど、現在も精力的に音楽シーンで活動しています。彼の音楽への情熱は衰えることがなく、新たな挑戦への意欲を示し続けています。久保こーじは、多様なキャリアを通じて、日本の音楽界に不可欠な存在として、今後も多くの音楽ファンに影響を与え続けていくことでしょう。

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