永遠の翼 (B'zの曲)

永遠の翼

「永遠の翼」は、日本の著名な音楽ユニットB'zが2007年5月9日にリリースした43枚目のシングルです。この楽曲は、B'zにとって2007年第1弾シングルであり、特に注目すべきは1st Beatと2nd Beatの両方が映画の主題歌として起用された点です。特に1st Beatは、名探偵コナンシリーズ以外の映画主題歌として初めてであり、B'zの作品の中でも新たな試みとなりました。

概要と背景

「永遠の翼」は、B'zが親会社のビーイングと合併することとなるVERMILLION RECORDSからの最初で最後のシングルとなりました。発売後、彼らはデジパック形式からプラスチックケースに戻すなど、パッケージにおいても変化が見られました。また、楽曲のリリースと同時に、Yahoo!動画では収録曲のビデオクリップが配信され、多くのファンに視聴されました。

二つの収録曲は、それぞれ異なる映画の主題歌として、B'zの音楽の幅広さを示しました。特に、1st Beatは映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』のために書き下ろされたもので、B'zはこの映画のタイトルイメージソングとして松本が自身のソロ曲「THE WINGS」を提供しています。

楽曲解説

永遠の翼

この楽曲は、映画のメッセージを強く感じさせる作品に仕上がっており、メンバーは鹿児島県の知覧特攻平和会館を訪れた際に、その歴史と重みを感じ、曲の制作に入ったといいます。ミュージックビデオは多くの名所で撮影され、俳優の本郷奏多やモデルの本田翼が出演しており、視覚的にも楽しませてくれる作品です。

この曲が放送された日本テレビ系『NEWS ZERO』では初めての音楽番組出演を果たし、視聴者に大きな印象を与えました。ギタリストのマーティ・フリードマンはこの楽曲に対し、イントロ部分の独特なフレーズや全体のメロディの新しい解釈がみられる点を高く評価しています。

長らく演奏の機会がなかった「永遠の翼」ですが、2020年に行われた無観客配信ライブで12年ぶりにパフォーマンスされ、多くのファンの感動を呼びました。

ロンリースターズ

もう一曲の収録曲「ロンリースターズ」は、編曲を手掛けた池田大介が『OCEAN』以来の参加となった作品です。この楽曲は力強いハードロックサウンドで始まり、エネルギッシュなパフォーマンスが特徴です。ミュージックビデオは炎の中での演出が目を引き、初披露は人気番組『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』でした。

タイアップと参加ミュージシャン

「永遠の翼」は、映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』の主題歌として起用され、さらに「ロンリースターズ」はデスペラード系映画『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章』の主題歌となりました。楽曲には、松本孝弘（ギター）、稲葉浩志（ボーカル）、ジョシュ・フリーズ（ドラム）、ショーン・ハーレー（ベース）など、多くの優れたミュージシャンが参加しています。

このシングルはB'zの作品として、音楽的にも重要な位置を占めるだけでなく、彼らの活動の歴史においても特別な意味を持つ一枚となりました。

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