江上栄子

江上栄子について

江上栄子（えがみ えいこ、1935年9月28日生まれ）は、日本の著名な料理研究家であり、全国料理学校協会の理事やNPO日本食育インストラクター協会の副理事長を務めています。また、江上料理学院の院長として、料理教育に貢献しています。さらに、フランスチーズ鑑評騎士の会の理事長でもあり、フランス政府から農事勲章オフィシェを受賞するなど、その実績は国内外に広がっています。

出身と学歴

佐賀県有田焼の伝統ある窯元、香蘭社の深川家に生まれた江上は、青山学院大学の文学部米英文学科を卒業した後、フランスのコルドンブリュー料理学校で料理の本格的な技術を学びました。このフランスでの教育は、彼女の後の料理研究に大きな影響を与えました。

江上料理学院の院長

江上栄子は、料理研究家である江上トミの長男と結婚しました。トミの死後、彼女は江上料理学院の院長を引き継ぎ、料理の教育と普及に情熱を注いできました。この学院では、プロの料理人を育成するだけでなく、一般の人々にも家庭料理の楽しさを伝えています。

メディアでの活躍

1981年から1985年にかけて、日本テレビの「キユーピー3分クッキング」に出演し、その後も何度か番組に登場しています。また、2005年には「トリビアの泉」のコーナーに登場し、料理の専門家としてさまざまな食材の特徴や料理の楽しみ方についての知識を披露しました。

舞台裏の活動

江上栄子は、料理に関する著書を多数出版しています。彼女の著作は、家庭料理からお弁当、さらには専門的な料理技術に至るまで幅広くカバーしています。「ホームクッキング第4」や「江上トミの料理の世界」など、彼女の著作は多くの家庭に影響を与え、読者に親しまれています。

特に、季節ごとのお弁当や、日本料理の集大成とされる「四季のおべんとう」シリーズは、家庭料理における定番として多くの支持を得ています。江上の著作は、料理の技術だけでなく、家庭の食卓を彩るためのアイデアも提供しており、その実用性と美しさに優れています。

国際的な関わり

江上は、フランスチーズ鑑評騎士の会の理事長として、フランス料理やチーズ文化の普及にも貢献しています。2002年には、フランスから国際的な農事功労賞を受け取るなど、国際的な舞台での活動も盛んです。また、漆工協会の理事も務め、伝統工芸の保存や普及にも力を入れています。

まとめ

江上栄子は、料理という分野での長年の経験と専門知識を生かし、料理研究家として多くの人々に影響を与えてきました。彼女の活動は、料理教育だけに留まらず、文化的な交流や伝統工芸の振興など、幅広い分野にわたるものです。料理を通じて、人々の生活を豊かにすることを目指す彼女の姿勢は、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

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