江島巧

江島巧 (えじま たくみ)

江島巧（えじま たくみ）は1949年11月24日、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町に生まれた元プロ野球選手であり、外野手としての経歴に加え、コーチや解説者としても活動しています。

プロ入りまでの経歴

江島は那智中学校を経て、平安高校に進学します。高校野球の名門校である平安高校では甲子園に3回出場し、4番打者として大いに活躍しました。1966年には春の選抜に出場し、準々決勝で敗戦を喫したものの、その年の夏の選手権でも強豪相手に健闘しました。特に、彼は戦後の平安高校の2年生では初めて3番打者を務めるなど、将来を期待される選手でした。

現役時代

江島は1968年のドラフトで中日ドラゴンズに指名され、2位で入団しました。プロ入り初年度の1968年には早速一軍に上がり、中堅手として32試合に先発出場しました。初本塁打を記録し、試合では4打数3安打を記録するなど輝かしいデビューを飾りました。2年目には右翼手に定着し、13本塁打を放つ活躍を見せました。特に強風の中でのソロ本塁打は記憶に残るものです。

1972年にはロッテオリオンズにトレード移籍し、外野の守備固めとしての役割を果たしつつ、打撃成績も徐々に向上。1974年の日本シリーズでも活躍し、最終戦では重要な一安打を記録しました。1979年には自己最高打率の.293を達成し、キャリアの中でいくつもの印象的なプレーを展開しました。しかし、1983年には出場機会が減り、同年限りで現役を引退しました。

引退後の活動

引退後はロッテの二軍打撃コーチとして活動し、その後も解説者やコーチとしての道を歩みました。1984年から1985年にはロッテのコーチとして若手選手の育成に力を入れた後、メディアに進出し、1987年にはKBOリーグの青宝ピントゥスコーチとして韓国でも活動しました。

江島巧は、選手時代に見せたパフォーマンスや、その後の指導者としての経験から、野球界に多大な影響を与えてきた人物です。彼の経歴は、数々の若手選手たちにとっての模範となり続けています。

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