江村美咲

江村美咲のプロフィールと成績

江村美咲（えむら みさき）は、1998年11月20日生まれの日本の女子フェンシングサーブル選手で、立飛ホールディングスに所属しています。彼女は若い頃からフェンシングの道を歩み始め、小学校3年生の時にフルーレを始め、その後サーブルに転向しました。そのきっかけとなったのは、アニメ作品『ウサビッチ』のジグソーパズルに魅せられたことです。彼女は板橋区立志村第二中学校卒業後、大原学園高等学校を経て、中央大学法学部に進学し、2021年3月に卒業後、プロ選手としての道を選択しました。

江村美咲は、スポーツ界でのバックグラウンドを持つ家庭に育ちました。彼女の父、江村宏二はソウルオリンピックのフルーレ日本代表選手であり、北京オリンピックでは監督として活躍しました。また、母の孝枝もエペ選手として世界選手権に出場した経験があります。すなわち、競技に対する強い意志と情熱は家庭環境からも影響を受けています。

彼女は2023年度のミス日本第55期生として選出され、同年10月には「ベストへア2023 20代の部」を受賞しました。また、2024年5月28日には、DIORからパリオリンピックの日本代表選手としてスポーツアンバサダーに任命され、スポーツとファッションの両面で新たな挑戦を続けています。

2024年7月1日、江村美咲は日本オリンピック委員会（JOC）からパリオリンピックの日本選手団旗手に選ばれ、ブレイキン男子の半井重幸と共にその名誉ある役割を担います。彼女は2023年に杭州で行われたアジア競技大会でも開会式での旗手を務めており、国際総合大会において2度も旗手を経験するという異例の記録を持っています。

主な戦績

江村美咲の競技人生における主な成果は、次のように要約できます。2014年8月に南京ユースオリンピックで個人4位に入賞した後、同大会の大陸別混合団体で金メダルを獲得しました。2017年には香港でのアジア選手権で銅メダル、台北でのユニバーシアード夏季大会で個人銅メダルと団体金メダルを得ました。

2018年にはアメリカのボルチモアで行われたワールドカップで個人銀メダルを達成し、同年の全日本選手権では初優勝を果たしました。また、2019年には再び全日本選手権で優勝し、2連覇を達成しています。2020年の東京オリンピックには日本代表として参加し、個人戦では2回戦敗退となりましたが、団体戦では日本女子チームが過去最高の5位に入賞しました。

2021年、2022年と続くワールドカップやアジア選手権での活躍も見逃せません。2022年には金メダルを含む複数のメダルを獲得し、特にエジプトのカイロで行われた世界選手権では、アゼルバイジャンの選手に勝利して日本女子として初めての金メダルを手にしました。

2024年のパリオリンピックでは、女子サーブル個人戦で3回戦に進出したものの敗退しましたが、団体戦においてはフランスに勝利し銅メダルを獲得しました。これにより、江村美咲は今後も日本フェンシング界での象徴的存在として期待されています。

江村美咲は、まさに競技者としてだけでなく、スポーツ界全体に新しい風を吹き込む存在となっており、今後の活躍がますます楽しみです。

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