江袋教会

江袋教会

江袋教会（えぶくろきょうかい）は、長崎県南松浦郡新上五島町曽根郷に位置するカトリック教会です。五島列島の中通島北部にあり、その歴史と建築様式から、地域にとって重要な存在となっています。

歴史

1882年（明治15年）に、パリ外国宣教会のブレル神父の指導のもと建設された木造瓦葺き平屋建ての教会です。当初は独立した教会でしたが、1948年（昭和23年）以降、約2km北にある仲知教会の巡回教会となりました。しかし、実際にミサなどで使用されていた木造教会としては国内最古のものでした。

2007年（平成19年）2月12日、漏電が原因とみられる火災により全焼してしまいます。この火災により、長年地域の人々に親しまれてきた教会は焼失しましたが、カトリック長崎大司教区は、焼け残った一部の建材を再利用し、元の場所に復元することを決定します。この決定を受け、教会内外で復元のための募金活動が始まりました。新上五島町もこの教会を町の有形文化財に指定し、町と長崎県が復元費用を予算に計上するなど、復元に向けて官民一体となった取り組みが行われました。

準備調査を経て、2008年6月に復元工事が始まり、2010年3月に修復が完了しました。2010年5月9日には、髙見三明カトリック長崎大司教司式により落成記念ミサ・落成式が執り行われ、教会は再建されました。同年9月10日には、長崎県指定文化財に指定されています。

現在

江袋教会は、地域住民の信仰の中心として、また歴史的建造物として大切にされています。

所在地

〒857-4602 長崎県南松浦郡新上五島町曽根郷195-2

アクセス

青方港（中通島）から車で約40分
有川港（中通島）から車で約45分

関連人物

島田喜蔵 - 江袋教会出身のカトリック司祭。

外部リンク

江袋教会 ながさき旅ネット
* Laudate-教会をたずねて カトリック江袋教会 女子パウロ会

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