カトリック長崎大司教区

カトリック長崎大司教区について

カトリック長崎大司教区は、長崎県長崎市に司教座を置く、カトリック教会の重要な教区です。司教座聖堂は浦上教会で、長崎県全域を管轄しています。信者数は日本で2番目に多く、大司教が管理する大司教区であり、九州・沖縄地方の教区を統括する教会管区でもあります。

概要

• - 大司教館: 〒852-8114 長崎市橋口町1番1号
• - 教区事務所: 〒852-8113 長崎市上野町10番34号 長崎カトリックセンター内
• - 司教座聖堂: 浦上教会 - 〒852-8112 長崎市本尾町1番79号
• - 教区長: ペトロ中村倫明大司教
• - 管轄区域: 長崎県

歴史

カトリック長崎大司教区の歴史は、1866年にベルナール・プティジャン神父が日本使徒座代理区長館を横浜から長崎へ移したことに始まります。

• - 1876年: 日本使徒座代理区が南北に分割され、プティジャン司教は日本南緯使徒座代理区の代理区長に。
• - 1888年: 日本中部使徒座代理区が新設され、南緯使徒座代理区の管轄は九州地方のみに。
• - 1891年: 長崎司教区に昇格。
• - 1923年: 中村長八神父がブラジルへ移住し、初の日本人海外宣教師に（現在、列福調査中）。
• - 1927年: 鹿児島使徒座知牧区（現鹿児島司教区）と福岡司教区が新設され、長崎司教区の管轄は長崎県のみに。早坂久之助神父が日本人初の司教に叙階。
• - 1952年: 「珠冠のまぬある」が国重要文化財に指定。
• - 1959年: 長崎大司教区に昇格し、福岡、大分、鹿児島、那覇の各司教区を束ねる教会管区となる。山口愛次郎司教が大司教に昇任。司教座聖堂が浦上教会に変更。
• - 1979年: 里脇浅次郎大司教が枢機卿に親任される。
• - 1989年: 大司教館が現在地に移転。
• - 2003年: 高見三明補佐司教が大司教に任命される。
• - 2021年: 中村倫明補佐司教が長崎大司教に任命される。
• - 2022年: 過去の性的虐待に関する訴訟で、長崎地方裁判所が原告女性の訴えを認め、大司教区に賠償を命じる判決が下る。

教区の現状

• - 信者数: 63,081人（2010年時点）
• - 教会数: 小教区71、準小教区1、巡回教会60、集会所1

長崎大司教区は、管轄区域の教会を7つの地区に分けて管理しています。

1. 長崎中地区: 稲佐教会、浦上教会、城山教会など
2. 長崎南地区: 飽の浦教会、大浦教会、神ノ島教会など
3. 長崎北地区: 黒崎教会、出津教会、滑石教会など
4. 佐世保地区: 相浦教会、浅子教会、黒島教会など
5. 平戸地区: 上神崎教会、田平教会、平戸ザビエル記念教会など
6. 上五島地区: 青方教会、青砂ヶ浦教会、大曽教会など
7. 下五島地区: 井持浦教会、浦頭教会、奈留教会など

教区の学校

• - 長崎カトリック神学院

アクセス

• - JR浦上駅から車で約5分
• - 長崎電気軌道「平和公園」電停から徒歩約10分
• - 長崎県営バス「カトリックセンター前」バス停下車すぐ
• - 長崎バス「神学校前」バス停下車すぐ

周辺施設

• - 長崎南山中学校・高等学校
• - 長崎市立山里小学校
• - 如己堂・長崎市永井隆記念館
• - 在長崎中華人民共和国総領事館
• - 平和公園
• - 長崎原爆資料館
• - 長崎大学坂本キャンパス

関連情報

• - 日本におけるカトリック教会
• - 旧長崎大司教館
• - 長崎の教会群とキリスト教関連遺産
• - 旧羅典神学校
• - 聖母の騎士社
• - お告げのマリア修道会
• - 長崎純心聖母会

外部リンク

• - カトリック長崎大司教区

カトリック長崎大司教区は、長崎の歴史と深く結びつき、地域社会に貢献する重要な存在です。その信仰は多くの人々に支えられ、長崎の文化と歴史の一部として息づいています。

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