池住美穂

池住 美穂

池住 美穂（いけずみ みほ）氏は、1985年4月21日に神奈川県で生まれた、日本の元女子バスケットボール選手です。主にシューティングガードとしてプレーし、国内トップリーグであるWリーグのシャンソンVマジックで長年にわたり活躍しました。

輝かしい高校時代

池住氏のバスケットボールキャリアは、高校バスケットボール界の名門として知られる桜花学園高校で開花しました。入学直後からその非凡な才能を発揮し、多くの先輩がいる中で1年生にして早くもスターティングメンバーの座を獲得するという快挙を成し遂げます。チームの主力選手として、全国高等学校総合体育大会（インターハイ）と全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会（ウィンターカップ）において、それぞれ2回ずつチームを優勝に導きました。高校バスケットボール界でこれほど早い時期からレギュラーとして活躍し、全国タイトルを複数獲得することは非常に稀であり、池住氏がいかに優れた選手であったかを物語っています。強豪校での厳しい練習と実戦経験を通じて、その後のキャリアの礎を築き上げました。

Wリーグでの活躍

高校卒業後、池住氏は女子バスケットボールのトップカテゴリーであるWリーグに所属するシャンソン化粧品（現・シャンソンVマジック）に入社し、プロ選手としてのキャリアをスタートさせました。2004年から2015年までの11年間、一貫してシャンソンでプレー。シューティングガードとして、正確なアウトサイドシュートや、チームの攻撃を組み立てる役割を担いました。安定したプレーでチームに貢献し続け、Wリーグにおける中心選手のひとりとして認識されるようになります。長期間にわたり同じチームで活躍したことは、選手としての安定感とチームからの信頼の厚さを証明しています。

日本代表候補としての経験

国内リーグでの活躍が評価され、池住氏は国際舞台でのプレー機会にも恵まれます。2008年には、北京オリンピック出場を目指す日本代表の最終予選に向けた代表候補に選出されました。惜しくも本大会出場は叶いませんでしたが、国の代表として世界レベルの選手たちと練習や試合を経験したことは、選手として大きな糧となったはずです。さらに、2009年にはウィリアム・ジョーンズカップの日本代表メンバーに正式に選出されました。しかし、大会直前に負った怪我のため、残念ながらチームを離脱せざるを得なくなりました。度重なる困難にも屈せず、常に高みを目指し続けたその姿勢は、多くのファンや若い選手たちの手本となりました。

現役引退、そして新たな道へ

2015年、池住美穂氏は長きにわたる現役生活にピリオドを打ち、選手としての一線を退くことを決断しました。プロバスケットボール選手として培った豊富な経験とバスケットボールに対する深い知識を生かし、引退後はシャンソンVマジックのアシスタントコーチに就任。指導者として、現役選手たちの育成やチームの強化に携わることになりました。コート上での経験を基に、技術指導だけでなく、メンタル面のサポートやチーム戦術の構築など、多岐にわたる役割を担っています。選手から指導者へと立場を変え、引き続き日本の女子バスケットボール界の発展に貢献しています。

関連情報

* 日本のバスケットボール選手一覧

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