池末信

池末信（いけすえ しん、1966年11月2日 - ）は、日本のゴスペル音楽界を代表する多才な人物です。ゴスペル歌手としてだけでなく、作曲家、編曲家、ボイストレーナー、ゴスペルディレクター、音楽プロデューサーとしても幅広い分野で才能を発揮しています。

バークリー音楽大学映画音楽科で作曲、編曲、指揮法などを学び、1991年に帰国。その後、後進の育成にも力を注ぎ、1996年に東京スクールオブミュージック（SOM）&ダンス専門学校に始まり、福岡、大阪、名古屋、仙台、札幌の各SOM専門学校で要職を歴任しました。

作・編曲家としては、ゴダイゴ、minkなど、様々なアーティストに楽曲を提供しています。教育者としては、国内外のボイストレーナーとの交流を通して、多様な手法を取り入れた独自の指導法を確立しています。

池末が代表を務めるゴスペルグループ・THE SOULMATICSは、その卓越した音楽性とパフォーマンスで国内外から高い評価を得ています。ミッキー吉野、ゴダイゴ、五木ひろし、長渕剛、平井堅、KinKi Kids、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、Superfly、伊藤由奈、鈴木雅之、水樹奈々、加藤ミリヤ、福原美穂、いきものがかり、DOBERMAN INFINITYといった、日本の音楽シーンを代表するアーティストたちのツアーやレコーディングに数多く参加しています。また、海外のSHINee、INFINITEのレコーディングではボーカルディレクションを担当するなど、国際的な活躍も展開しています。

THE SOULMATICSは、中国の日本大使館からの出演オファーを受けたり、NYアポロ・シアターで東洋人として初めてメインゲストとして公演を行うなど、その実力は世界的に認められています。ミュージカル「レント」・「ビューティフル」にも出演するなど、活動の幅を広げています。200曲以上に及ぶ現代ゴスペルのレパートリーを持ち、「黒人の声を持つ新しい日本人のグループ」として評されています。

また、池末は教育者として、全国の中学校、高等学校で芸術鑑賞会をライフワークとして行っています。年間30校以上の学校でコンサートやレクチャーを実施し、次世代の音楽家育成にも貢献しています。

minkのアルバム『e+motion』に収録されている「Bring it on 〜新しい世界へ〜」は、Shin Ikesue名義で作曲を担当した楽曲です。

東京ディズニーシーで2004年に開催されたイベント「ドラマティック・ディズニーシー」では、「池末信&THE SOULMATICS」としてステージに出演し、ゴスペルアレンジのディズニーソングやイベントテーマソングを披露しました。

池末信は、日本のゴスペル音楽界の発展に大きく貢献している、かけがえのない存在と言えるでしょう。

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