池田市図書館

池田市図書館：歴史と現状

池田市図書館は、大阪府池田市が運営する公共図書館です。池田市立図書館、池田市立石橋図書館、そして移動図書館「さつき号」から構成され、2024年3月31日時点の蔵書数は40万冊を超え、年間貸出数は75万冊以上にのぼります。市民の学習・文化活動に大きく貢献しています。

歴史：変遷と発展

池田市図書館の歴史は1962年に池田市立図書館条例制定、同年8月の開館に始まります。当初は閲覧のみでしたが、1980年には五月丘に新図書館が開館し、蔵書数も大幅に増加。移動図書館「さつき号」も運行を開始し、より多くの市民にサービスを提供できるようになりました。

その後、1998年には石橋プラザが開館、2003年にはホームページを開設するなど、時代に合わせて図書館サービスを進化させてきました。2007年には五月丘の図書館の愛称が「丘の上の図書館」に決定。市民に親しまれる図書館として、長い歴史を刻んできました。

2015年には川西市立中央図書館との相互利用、豊能地区3市2町、さらに北摂地域の7市3町との広域利用を開始し、地域連携を強化。2019年にはサンシティ池田に移転し、よりアクセスしやすい立地となりました。2022年には石橋図書館が新築移転し、さらに充実した図書館サービスを提供しています。また、2023年には電子図書館サービスも開始し、デジタル化にも対応しています。

利用案内：誰でも利用可能

池田市図書館の利用には利用申込みが必要です。池田市民だけでなく、市内に通勤・通学する方も利用できます。さらに、川西市や北摂地域の7市3町在住者も広域利用制度により利用可能です。

図書館カードは、池田市立図書館、石橋図書館、移動図書館共通で利用でき、返却も各館で可能です。貸出冊数は全館で10冊まで、貸出期間は2週間です。移動図書館「さつき号」は、市内14か所を巡回しており、図書館へアクセスしにくい地域の方々にも便利なサービスを提供しています。

施設紹介：充実した環境

池田市立図書館

2019年にサンシティ池田3階に移転開館した池田市立図書館は、阪急池田駅直結の好アクセスが魅力です。約24万9千冊の蔵書を誇り、新聞室、児童書コーナー、一般書コーナーなどが整備され、快適な読書環境を提供しています。インテリアにもこだわり、アルネ・ヤコブセンの家具が用いられています。旧館である「丘の上の図書館」は、緑豊かな環境で親しまれてきましたが、交通アクセスや老朽化の課題から移転となりました。

池田市立石橋図書館

石橋図書館は、2022年にツナガリエ石橋の3・4階に開館しました。旧分館の石橋プラザと比較して、施設面積は約2倍、蔵書数は約3倍に拡大し、より充実した空間となっています。石橋阪大前駅から徒歩圏内に位置し、利便性も高いです。

閉館した図書館

池田市立図書館 旧本館（丘の上の図書館）

40年以上にわたって市民に親しまれた旧本館は、緑豊かな環境の中にありましたが、老朽化とアクセス性の課題から閉館しました。

池田市立石橋プラザ

石橋プラザは、石橋阪大前駅近辺にあった旧分館で、1998年から2021年まで運営されていましたが、新図書館の開館に伴い閉館しました。

街頭の開架図書施設

池田市内には、無人図書館「まち角の図書館」が11か所設置され、市民の利便性を高めています。

まとめ

池田市図書館は、歴史と進化を続け、市民の読書環境向上に貢献しています。今後も、地域に根ざした図書館として、発展を続けていくでしょう。

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